昨日、愛用してきたガラケーが壊れたので、ついにスマートフォンデビューを果たした。遅い! しかし、面倒でまだアドレスの引っ越しもしていない。
今日あたり、時間を取ってしないと。さて、初電話は誰にするかな? で、今日、官能界の年末紅白歌合戦と言ってもいい、特選小説「こんな官能小説が読みたかった! 2015年度版」が届いた。
今年の官能界を振り返って的な特集で、多くの方に拙著を取り上げていただき、驚きとともに、うれしくて、目をうるうるさせています。
官能小説評論家・猿楽一氏には『輪廻の春』(悦文庫)を抜粋付きで評価していただいた。
官能レビュアー・DSK氏には、今年の10本に『セピア色の秘帳』(双葉文庫)を挙げていただき、「官能小説の次元を遥かに超えた純愛物語と称すべき格調の高さには感動すら覚える」というお褒めの言葉をいただいた。
編集者さんにも、随分と名前を挙げていただいた。
また、「官能作家11人がオススメする2014年面白かった官能小説はこれだ!」では、なんと4人のプロ作家さんに霧原の作品を挙げていただき、面映ゆく、また、すごくうれしい。
蒼井凜花さんには『輪廻の春』を。
沢里裕二氏、新藤朝陽氏、早瀬真人氏には『セピア色の秘帳』を挙げていただいた。
それぞれのコメントから、心からこの作品を愛してくれているんだな――という気迫が伝わってきて、思わず背筋が伸びました。
ありがとう。
この前、官能評論家の永田先生にお会いしたときに、先生が「最終的には、ここですよ」と、自分の胸を叩かれていましたが、ほんとうにその通りだと思う。
前出の2作品は、自分の心と性欲を削って書いています。
未読の方にも、ぜひ読んでいただきたい。
読めば、なぜ取り上げられたのかが、わかると思います。
霧原も「今年の一作」で、松崎詩織さんの『甘美な秘密』を選ばせてもらっています。倒錯に満ちた名作ですよ。
また、霧原の「白い着物の女」が、読者投票による今年の15本に選ばれています。
うちから、車で30分ほどの葉山にある「日影茶屋」で起こった、大杉栄が神近市子に刺された事件をベースに、現代の男女のしがらみを描いています。
もしかして、難解で読者に受け入れられないのではと思っていた作品なので、選ばれてうれしかった。特選小説の読者って、けっこうすごいなという認識をあらたにしました。
で、作中に出てくる「白い着物」と「白い日傘」と「白い蓮の花」の意味するもの、作者の私にもいまだにわかりません。そのうち、ああそうだったのかと、腑に落ちる時が来るかもしれない。
感動にまかせて、長々と書いてしまいました。
読んでいただき、ありがとう。