霧原一輝/日記

日記

■2014年08月31日(日)  なりふりかまわず書く――
 我々の仕事は、とにかく書く。ひたすら書く。なりふりかまわず書く――。
 それしか、認められる方法はありません。

 で、今朝も午前5時に目が覚めた。で、愚息が珍しく元気いっぱいで。
 ううむ、どうしよう。まだ外は暗く、りゅうの散歩には早い。で、こんなに元気なのだから、もったいないと、思わず手す……。
 
 いかん、朝から大変なエネルギーを消耗してしまった。これでは、執筆に差支えると、昨夜作り置きをしておいた、特製カレー(バーミキュラ鍋でバーミキュラオリジナルカレー粉を使用)を食したところ、美味すぎて食べ過ぎ。

 これはいかん、こんなにたらふくではエッチなことは考えられない――。

 で、早速、りゅうを連れて、約1時間かかる最長散歩コースに。
 海岸線のサイクリングコースを歩いていたら、ジョギング中の70歳くらいの長身のオジサマが走ってきました。
 で、私とりゅうの横まで追いついたところで、立ち止まったと思ったら――。
「ハーイ、はいはいはい!!!」
 と、嬌声をあげ、くるりと踵を返して、来た道をジョギングで帰っていかれました。

 心臓、ひっくり返り。
 声、大きすぎ。何も真横で掛け声かけなくても。
 たぶん、あれがオジサマのルーティンで、ああやって気合入れないと、Uターンできないんでしょうが。

 で、今度は真面目な仕事の話。
 9月10日発売の『輪廻の春』の、サイン本書きました。
 書泉グランデと書泉ブックセンターに置くそうです。霧原のサイン本が欲しいという方は(居るのか?)、ぜひぜひ書泉グループへ。
『夢一夜』というへたくそな文字が添えられています。

 今日でもう8月も終わり。
 馬力かけて、仕事しないと。

 

 

 


■2014年08月25日(月)  あれは何だったんだ?
 りゅうの散歩を終え、霧原と同世代の超有望新人(新人でもないか、もう)から送ってもらった、ディックミネの『ダイナ』を聴きながら書いてる。
 日刊ゲンダイに連載していた『ひと夏の蜜情』に、一章付け加え、推敲してさっき送ったところ。直前まで、最後の一行に悩んでたけど。
 10月初旬に双葉文庫で出る予定。
 日刊ゲンダイと双葉WEBの担当者お二人に「良い読後感ですね」とお褒めの言葉をいただき、肩の荷をおろした感じ。

 で、この小説にも出てくる湘南の渚でのこと。
 一か月ほど前の朝の5時半、りゅうとともにいつもの公園から海岸というコースを散歩しておりました。
 浜辺におりていくと、まだ開店前の「海の家」の階段にサーファらしい男二と、いかにもリラックスした服装の若い女二人が楽しそうにくっちゃべっておりました。
 ハントされてるんだろうなと、若干すねた目で視野の片隅にとらえながら、その前を通り過ぎていくと、
「それ、なんて犬種ですか?」
 と、4人のうちの一人の女性が立ち上がって、寄ってきました。
「あ、はい、芝犬ですけど」
 と答えながら、内心、見りゃわかるだろうと彼女の審犬眼を疑う私。
「わたし、また海に入るから」
 と3人に断りを入れて、彼女はなぜか私とりゅうについてきたのです。見ると、確かに膝下までのくたっとしたワンピースの裾が濡れている。
 しばらく一緒に歩いて、何をしていらっしゃる方ですかと訊かれて
「まあ、一応文章を書いて」
 と曖昧に答える霧原。まさか、初対面の人に「エッチな小説書いてる」とは言えない。と、彼女が
「いかにも、ソウゾウリョクありそう」と。
 で、このソウゾウリョクが「想像力」を指すのか、はたまた「創造力」を指すのか、どっちだろうとで、悩んでいると、彼女も病院で働いていると打ち明けてくれて。
 で、「海の家」からはだいぶ離れてしまったので、大丈夫かなと思っていると、彼女が言いました。
「犬って一目で、その人がいい人かどうか見抜くんですよ。わたし、悪い女だから」
 わ、悪い女って、どういうことだ? 
 もしかして、俺を誘っているのか、それとも病院で何か人には言えないことをしているのかと、あっち方面の「想像力ありそうな」私は妄想をふくらませてしまう。
 と、彼女はいきなり、りゅうの前にしゃがんだ。
 おっ……と息を呑んでました。
 見えてますよ。
 大きく開いた胸元から、白いおっぱいが、ノーブラのいかにも柔らかそうなBカップほどのふくらみが、ほぼ見えてますよ!
 どちらかというと外側を向いていて、左右の房が離れてますね。
 しかし、ぎりぎりのところで、ビーチクは隠れていて、それが、もっと見たいという男の抗しがたい欲望をあおってくる。
 で、彼女が手を伸ばそうとするので、必死に止めました。りゅうは臆病で、怖いと思うその裏返しで、時として、乱暴になるからです。
 で、彼女が言いました。
「私、指の一本くらいなくなっても平気です。ほら……」
 と、しゃがんだまま私に左手を見せてくれました

 人ってすぐには気づかないのですね。想定外のことには。彼女が言いました。
「薬指の先がないでしょ」
 目を凝らすと、確かに、薬指の第二関節から先がなかったのです。
 彼女が立ち上がり、小さいころにお姉ちゃんの自転車に指を取られたのだと――。
 一気に気持ちが沈みましたね。
 かわいい妹の指を欠損させてしまった、姉の贖罪。そして、気丈にふるまう妹――。
 と、彼女はまたりゅうの前にしゃがんだので、おっぱいがまた……。
 私は悪い女、欠損した薬指、もろ見えのおっぱい――。

 で、つづきはというと、残念ながらありません。
 彼女は、二人のサーファが離れていくのを見て、
「友達がひとりになってるから、戻りますね」と、「海の家」の階段で待つ友人のもとに帰っていきました。

 何だったんだ、今のは?
 要するに、俺はサーファから逃れるために利用されたのか?
 霧原とりゅうはしばし呆然としていました。

 もちろん作家ですから、転んでもただじゃ起きません。
 その数日後、日刊ゲンダイの連載。ヒロインであるお嬢様にこう言わせてました。
「わたし、悪い女ですよ」――。



  
 
 


■2014年08月20日(水)  『とろり蜜嫁』発売
 今日『とろり蜜嫁』(竹書房)が発売されました。
 竹では前回、かなりはっちゃけてしまったので、今回は原点に戻り、板長の義父と美しい息子の嫁との禁断の関係を、「とろり」と書かせてもらいました。
 いやらしくも、どこか微笑ましい。
 読んでいただけたら、幸いです。
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%A8%E3%82%8D%E3%82%8A%E8%9C%9C%E5%AB%81-%E7%AB%B9%E6%9B%B8%E6%88%BF%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%B3%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%9C%A7%E5%8E%9F-%E4%B8%80%E8%BC%9D/dp/4812488478/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1408507773&sr=1-2

 仕事は長編の書き下ろしを終えて、新しい書き下ろしに入ったところ。
 暑気払い、アンド傷心払いの夏のイベントもすべて終え、ひとまず秋まではただ書くだけ。寂しいですね。
 今、霧原の頭にはつねに、プリンセスプリンセスの『M』と、石川セリの『八月の濡れた砂』が流れている。誰にも打ち明けられないのが、つらい――。
 なあんて、ウソですよ。


■2014年08月18日(月)  新刊予告
 忘れていました。20日に『とろり蜜嫁』が竹書房から出ます。
「とろり」とした空気感を味わってください。
 表紙イラストは大柴宗平氏でいつもですが、素晴らしいです。今回も奥さんにモデルを頼んだそうですよ。
 http://www.amazon.co.jp/%E3%81%A8%E3%82%8D%E3%82%8A%E8%9C%9C%E5%AB%81-%E7%AB%B9%E6%9B%B8%E6%88%BF%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%B3%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%9C%A7%E5%8E%9F-%E4%B8%80%E8%BC%9D/dp/4812488478/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1408331381&sr=1-1

■2014年08月17日(日)  小説作法
「日刊ゲンダイ」の最終週の原稿を終えて、一息ついたところ。
 新聞連載のラストはとくに難しい。

 昨日は、性ノン講座に行ってきました。
 性ノン講座で会いましょうと、約束していた方が数名いて、約束を果たせてほっとしました。
 うかみ綾乃さんと、北村悦史氏の講座、マジに面白かった。時間が経つのを忘れましたね。あと、永田先生の官能小説を書く上での十か条。しっかりとメモらせてもらいました。
 やはり、講師は体験を重ねるたびに、コツをつかんで上手くなるんでしょうね。
 小説の執筆と一緒です。

 霧原は以前に講師を2回したことがあるけど、全然ダメでしたね。
 小説って、右脳でも左脳でもない、第三の脳で書いてる気がするので、その秘訣をつまびらかにするのは、本当に至難の業。
 まあ、好きな作家の本を読むのが、一番だと思う。
 官能小説は、読者との相性が5割で、3割が技術、あとの2割が「運」だと思いますね。極端なことを言えば、きちんとした日本語になっているのは最低条件として、受ければいいってことで、難しく考えることはひとつもない。
 身もふたもないですけど(笑)。
 生き残っている作家のものは、その人独自の世界観というか、空気感があるような気がするけど、教えてできることじゃないし(これ、H氏の言葉です)。
 
 


■2014年08月14日(木)  ひさしぶりの競馬
 昨日は、午前中にノルマをこなして、同好の士とともにTCKツアーに。
 東京City競馬、簡単に言うと大井競馬ですね。
 実際に競馬場、行くのは何年ぶりだろう。だいぶ前に府中に行ったなり。大井は何十年ぶり。
 お馬さんのぷりぷりしたお尻をいやというほど鑑賞してまいりました。
 ツィンクルレースはライアップされてきれいですね、やはり。
 一人で競馬新聞とにらめっこしている美女がたくさんいるのには驚きました。

 馬券は、7レースやって、3レース的中。後半3レース、連続ヒットですからね。
 なのに、収支はとんとん。
 重賞の黒潮杯を3連複で的中させたのに、配当が640円ですよ。1,2,3着馬まで順不同で当てて、640円なんてありえない。このレース、10点買っているので、結局赤字で、これが痛かった。

 雪辱戦で、次回は秋の府中へと馳せ参じる予定。
 好きな方は一緒に行きましょう。

 今週の土曜には、夏恒例のサンスポ講座に行く予定。
 今夏はまだ一度も行ってないし、楽日だから顔を出そうと思っている。
 


■2014年08月06日(水)  コーリングユー
今朝は寝坊して、朝の7時にりゅうと、辻堂公園から海岸と散歩してきたところ。台風の影響か風があって、富士山がくっきり。波も荒かった。
 公園では、セミがかまびすしく大合唱してましたね。今夏で一番頑張って鳴いてたような気がする。
 セミと言えば、小さいころは名古屋の周辺の田舎に住んでいたので、セミ取り少年でしたね。近くのお寺の森で、セミ、カブトムシ、クワガタ、髪切り虫とか捕まえて、虫は虫かごで飼ってたな。
 それが高じて、長ずるにつれ、蝶のコレクターになり、一時は各地に行って蝶捕まえて、展翅して標本にして飾ってました。

 先日はうちでBBQ。いやあ、遠赤外線をなめてましたね。こんなに美味しい肉とサザエはひさしぶりだったな。上手い人が焼けば、ほんと美味いんだなと認識をあらたにしました。
 名古屋から駆けつけてくれた作家さんもいて、土産でひさしぶりに「赤福」食べて、懐かしくて涙が出そうになりましたよ。

 で、どういうきっかけだったか、テレビで映画を観るはめに。『レオン』ってあらためて観ても、ワンダーな映画だな。完璧ですよ。マチルダを演じたナタリーポートマン。最近は『ブラックスワン』で好演してたけど、『レオン』のマチルダは別格だな。少女の一時のキラメキ――大人への背伸び。みずみずしい宝石みたいに輝いてる。こういう女を書きたいけど、無理だろうな。
 殺し屋と美少女の組み合わせって最強ですよ。
 ちなみに、「街一番の殺し屋」レオンの唯一の友だちであり、とても重要なシンボルである、あの観葉植物。「アグラオネマ」のホワイトラインって種らしい。
 殺し屋が愛飲するパック牛乳と観葉植物。小道具の使い方、上手過ぎ!

『バクダットカフェ』も観ちゃったけど、このなかで何度も流れる「コーリングユー」がたまらない。ブーメランが「シュッ、シュッ、シュッ」て旋回して、塔に「カーン」て当たって落ちるシーンも来ますね。
 BBQで、何してるんでしょうね(笑)。
 来年もやりますので、来たい人は来てくださいね。

 というわけで、今月の霧原の刊行は、今月いっぱい連載中の日刊ゲンダイ「ひと夏の蜜情」と、20日に竹書房から出る『とろり蜜嫁』。
 日刊ゲンダイは佳境で、双葉WEBでも読めます。無料ですので、お立ち寄りください。トップページから飛べます。
 


■2014年08月03日(日)  暑い!
 ただ今、朝の6時。りゅうを早朝散歩させ、朝食を摂り、今から日刊ゲンダイ一週間分を書くところ。たぶん、午前中には終わる。
 ほんと暑いです。りゅうを散歩させていても、まだ出たばかりの太陽が照りつけてくる。この頃は風の関係なのか、家にいても開けた窓から、生臭い海の香りが入ってくる。
 もちろんエアコンはかけているのだけれど、エアコンがないときはどうやってこの猛暑をしのいでいたのか、とあらためて思う。
 
 手っ取り早いのは裸になることだけど、そういえば、小さいころはうちの祖母がコダマスイカみたいな巨乳を放り出してスイカ食ってたのを思い出すな。巨乳を見ると、祖母を思い出して、なえる(もったいない)。
 祖母はとにかく頭の回転が速くて、弁が立ち、まわりでは「○○さんちのおばあちゃんには誰も逆らえない」って、有名でした。
 祖父は軍人あがりで、いつも背筋伸ばして、虫眼鏡で一日中新聞読んでる寡黙な人で、対照的な夫婦だなって子供心に思ってましたね。
 祖母が交通事故で亡くなったときに、あのおじいちゃんが泣きじゃくってたシーンを今でも鮮明に思い出す。
 
 母方の祖父が、畳職人で川柳の名手だったから、私はたぶんそっちの影響が大きい。おじいちゃんが「都はるみはほんといい女だな」と好色な目をしていたのを今でも思い出しますね。当時は、なんで都はるみなんだろうと疑問だったけど、今はわかる(笑)。

 今週はひさしぶりに上京して、文芸家クラブの理事会に出て、深夜まで痛飲してましたね。
 明日は初めてのウッドデッキでのBBQ。
 この猛暑のなかで、大丈夫なんだろうか?

 

 


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