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霧原一輝 / 著者紹介

日記

2011年03月02日(水)

痛み

 3月に入り、ようやくうちの巨亀の「亀吉」が冬眠から覚めた。暖かくなり、餌をやったら食べた。でも、寒くなったらもう食べない。亀の温度察知能力はすごい!!!

 歯医者で歯石を取ってもらった。半年ごとにきてくださいと言われているが、歯石を取ったのは3年ぶり。地獄だった。麻酔を塗ってもらったにもかかわらず、あの神経に響くような、沁みるような、恐怖と紙一重の痛みは耐えられない。
 過去の歯医者での痛みが一気によみがえってきて、またあの神経にじかに触れられるのではという恐怖で全身がすくむ。ウガイしたら真っ赤だし・・。
 だいの大人が涙ぐんでいるのが恥ずかしかった。
 美人歯科助手が二人いるので行っているのだが、彼女がマスクをつけたサディストに見えた。ここはマゾの心境にと思ったのだが、できなかった。
 
 痛みはなぜかよく覚えている。小学生の頃、干してあったシャツを着たら、そこに足長蜂が大量にいてめちゃくちゃに刺されて、ショック死しそうになった。
 それ以来、蜂を見ると身がすくむ。
 それが原因で手術で毒を取ることになり、部分麻酔で腹を切った。メスが腹に食いこむ感触は50年経った今でも忘れない。自分が怒鳴っていたことも。悪し様に医師を罵倒していた気がする。「まめ(豆?)!」と叫んで、自分でなに言ってるんだろうと疑問符が浮かんだことも。なんで「まめ」なのか永遠の謎。
 高校生の時、尿道結石にかかり、畳の上をのたうちまわっていた時の景色まで覚えている。それがもとで膀胱鏡検査を行い、ペニスから膀胱鏡を突っ込まれた。
 なんで、こんなにナースがいるのと? あれは人生最大の屈辱だった。
 おまけに、もう無理ですと訴えているのに、膀胱は容赦なく膨らまされ、パッチンと爆ぜるのではないかと思った。

 いったい何を書いているのだろう?
 霧原の過去のごく親しい知人が本を出しています。一応、Amazonのレビューで五つ星もらっているから、それなりに面白いのではないでしょうか。読んでやってください。
 
 http://www.amazon.co.jp/%E7%BE%A9%E6%AF%8D%E3%81%AF%E5%80%8B%E4%BA%BA%E6%95%99%E5%B8%AB-%E4%BA%8C%E8%A6%8B%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%B5%85%E8%A6%8B-%E9%A6%A8/dp/4576110233/ref=sr_1_3?s=books&ie=UTF8&qid=1299004035&sr=1-3
 
 

2011年03月09日(水)

『昼下がりの公園天使』発売

『昼下がりの公園天使』(双葉文庫)が今日発売されました。書店に並ぶのは明日くらいとのこと。
 会社を早期退職して公園管理のアルバイトをする中年男の話。男の夢をリアルに書きました。ぜひ、読んでいただきたい作品です。
 今日3月9日は奇しくも霧原の50何回目かの誕生日。昨年はこの日に発売された『蜜楽さがし』(双葉文庫)が賞をいただいたので、今年も何かいいことがあればいいのだけれど。
 しかし、還暦まであと×年か・・信じられない。俺が赤いちゃんちゃんこ着るの? 還暦なんて現代にはそぐわない。概念自体がなくなればいい。

 暖かくなったと思ったら冷え込んだりするこの季節、ようやく活動しはじめた体長30センチを超えるミミアカガメの亀吉もとまどっている様子。それに比べてりゅうは元気。強力なフェンスができて、放し飼いしているから、ストレスが溜まらないようだ。

 この前気づいたのだが、家の庭には亀と竜がいる。中国で北を護るといわれている玄武は亀に蛇がからみついたもので、東を護る青竜は竜。「亀吉」と「りゅう」じゃないか。
 西方白虎は柴犬のりゅうに兼ねてもらい、南方朱雀は庭でちゅんちゅん言ってる雀で代用する。そうすれば、四方の外敵から護ることになる。
 りゅうはまだ大丈夫だが、数センチのミドリガメから成長を見守り、もう20数年飼ってる亀吉が心配。

 仕事はひたすら二見の書き下ろし。マラソンランナーの心境。早く給水所にたどりつきたい。

2011年03月13日(日)

ひどい・・

 東日本大震災・・悪夢を見ているようです。
 霧原の住んでいる北関東の地もかなり揺れました。倒れそうになる本箱を必死に押さえていると、机に載っているマグカップの中のコーヒーの揺れがどんどん大きくなり、やがてあふれるのを見たとき、震源地の近くはひどいことになっているのではと感じました。
 でもまさか、こんなことになっているとは。
 こんな不条理なことが起こっていいのでしょうか。

 避難され孤立している方の一刻も早い救出を。
 私の知り合いも肉親といまだに連絡が取れない方がいます。行方不明になっている方がひとりでも多く無事で発見されんことを。
 福島原発のトラブルがおさまりますよう。
 そして、被害に遭われた方が力を合わせてこの窮地を乗り切れますよう。
 微力ながら心から祈っています。
 明日からの計画停電、協力します!!

2011年03月19日(土)

ほんとにナイターやるの!

 地方のテレビ局が義援金を受け付けていたので、振り込ませてもらった。有効に使ってほしい。

 計画停電で度々停電するなか、なんとか書き下ろしを終えた。
 一昨日は二度にわたり計6時間停電した。その時間は休むことにして、他の時間に書けばいいのだから、どうってことはないが、一般の会社や工場は仕事にならないだろう。
 そんななか、プロ野球のセリーグが25日から強行開催を決めたのにはあきれた。しかも、東京ドーム、神宮ともナイターである。たとえば東京ドームは一試合するのに約4000世帯の一日分の電力を消費するという。東電も試合をするとなれば当然その電力を計算に入れるだろうから、その分多くの一般世帯が計画停電することになる。
 東京はどうも停電しないようだから、わりを食うのは地方、すなわちこの辺ということになる。東北の被災地のためにみんな我慢している。協力している。
 ナイターを強行して、大停電でもなったら、どう弁解するつもりだろう?
 戦後の復興期に非難轟々のなかプロ野球が試合を決行し、それがみんなを勇気づけたなどという美談とは状況が違う。
 選手会は反対しているようだが、セリーグを牛耳るどなたかが時代錯誤と会社の利益のために主張しているんだろう。体質はちっとも変わっていない。
 開催するなら西日本でデーゲームでするべきだ。
 このまま強行開催したら、セリーグは完全にファンから見放されるだろう。

 夜間の停電でうちで活躍したのがソーラーライト。太陽光をエネルギーとして備蓄し、一晩中灯っている。普段は庭にあるのを室内に持ってきた。明度は低いが、電池切れの心配がないのがいい。
 これからは、太陽光を利用したソーラーシステムだなと思った。家を新築する際に、ソーラーシステムを備えない家は認可しないようにすればいい。そうしたらかなり電力や灯油の消費を抑えられると思うのだけれど。
 これで原発アレルギーはさらに増すだろし、新しいエネルギーは太陽光や風力を利用するしかないでしょう。

 仕事はこれから「週刊大衆」の連載『ぬぷぬぷ添乗員』のラストを書いて(4月4日に出る号で終了)、今月中に短編と連載を、40枚、80枚、40枚書かなければいけない。
 この時期に官能小説を書くのはかなりつらいけど、こういう時期だからこそ質は落とせない。
『特選小説5月号』に連載「蜜のしたたる宿」の6話「姉と妹」が載っています。新展開があるのでお見逃しのないように。

2011年03月22日(火)

笑止千万

 ついさっきまで計画停電していた。17時からの二度目の停電は中止のようでほっとした。
 セリーグが開幕を4日遅らすだけで、4月中に東京電力内で減灯ナイターを開催すると聞いて、あきれたというより見苦しいと感じた。なぜパリーグの4月12日開催に歩調を合わせられないのだろう?
 パリーグは4月中は東北、東京電力の管轄内でのナイターはやらないことに決まった。球団経営の経済面とかあるのだろうが、パリーグにできて、セリーグにできないことはない。いい訳にはならない。

 今日、節電啓発大臣の蓮ホウに報告に行くようだけど、叱責されてくればいい。
 このまま強行開催するようなら、霧原はもうセリーグの試合はテレビで見ないし、球場にも絶対に足を運ばない。東京ドームには数え切れないほど行ったが、あの箱庭みたいな空間は好きでないし。
 小さい頃に父に連れられて行った中日球場で、巨人の坂崎(だったと思う)が放ったホームランが照明を浴びながら夜空に吸い込まれていった光景が忘れられない。ドームのホームランは天井にあたるんじゃないかって、それが気になって(笑)。
 今年はパリーグの東北楽天を応援しよう。Kスタ宮城球場に泊まりででかけていき、少しだけ復興に役に立ちたい。そう決めた。

 仕事は「小説NON」の40枚を続行中。
 弱音は吐きたくはないが、それにしてもガソリンがない。
 
 

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