霧原一輝/日記

日記

■2014年09月26日(金)  昼顔
 アンソロ50枚を終えて、送り、一息ついているところ。
 昨夜、テレビドラマの『昼顔』が最終回でしたね。シナリオの井上由美子、『白い巨塔』のときも、書けるなあと。今回も一層強く思った。
 あの主題歌の「他人の関係」、 一青窈が歌ってるんだけど、あれはもともとは、金井克子の歌なんですね。
 そう、金井克子は霧原の幼いころのセックスシンボルでした。
 スカートくるくるまわって、やや筋肉質の太腿と見えるかどうかの下着のチラリズムがたまらなかった。この一瞬を見逃してはいけないという、緊張感と期待感が――。

 で、『昼顔』と聞いて、なぜ胸がざわつくかというと。
 カトリーヌ・ドヌーブなんですね。
 1967年に公開されたルイス・ブニュエル監督、ドヌーブ主演の『昼顔』。
 ちょうど性に目覚める頃と重なって、今も、あの高貴なドヌーブが鞭打たれるシーンが忘れられない。
 貴婦人が堕ちていくことの興奮は、私の場合、『花と蛇』ではなく、ドヌーブの『昼顔』で学んだ気がする。ブニュエル、『アンダルシアの犬』もいいけど、とにかくエロい。老人の目で見るエロスっていうか。
 完璧に高貴な美を体現してる女って、堕ちていくしかないというか。
 そこにしか、ドラマツルギーが成立しない気がする。
 
 
 
 


■2014年09月20日(土)  季節の変わり目
 秋ですね。今年はきちんとした秋がくるらしいが、歳のせいか、この寒暖の差に体がついていかない。
 一日のうちに、ノースリーブ、半袖、長袖、靴下履くと、こまめに調節してるが、それでも、体がとまどっている。
 本調子でないせいか、気分も鬱々としてきて、そうなると、仕事上でも決断力が鈍くなり、迷うことが多い(日常での決断力はほんとないんだけど、仕事では、あるつもり)。
 現在、10月から始まる双葉WEBの連載の一回目を書かなくていけないのだが、材料だけは揃っているのに、どう料理していいか迷い、この三日ほど一行も書いていない。
 躁状態から、鬱へとゆっくりと移行しつつある。
 躁のときは、自分に自信があるから、躊躇せず書けるんだけど。
 
 このところ、躁だったから、長編2本、あっという間に書いちゃったものね。
 
 
 私の場合、声に出るらしく、知り合いの編集者さんは、電話で声を聞いたとたんにわかるって。
 長い間、つきあってても、まるで気づかない人もいるけど。

 ううむ、いったい何を書きたいのだ?
 先日行われた、ボクシング世界戦のメイウエザーとマイダナの試合。
 マイダナを応援していたんだが、まさか「噛む」とは。あれ、明らかにグローブの上から、がぶりとやってますよね。
 試合後のインタビュー聞いて、マイダナに違和感を覚えた。ようするに、嫌いになった。負けず嫌いはわかるけど、潔く負けを認めようよ。
 試合後のインタビューも試合のうち。あれで、ボクサーの印象がらりと変わるから、しっかり自己演出しようよ。ボクサーだって、人気商売であり、「伝説」作って、夢を与えるのが勤めなんだから。

 って、いったい何を言いたいのだろう?
 ようするに、連載の第一回目を書くのを、延ばしたいだけなんだろうな。
 タイトルは『のしあがり』って、決まってるんだけど……。
 
 

 
 


■2014年09月14日(日)  惰眠
 朝、書いていたら(というより、推敲)、ふっと異次元に吸い込まれるような感覚とともに、目の前のパソコン画面が遠くなり。
 簡単に言うと、居眠りしたんだけど、この状態で推敲などしては、読者に失礼にあたると、ソファでごろ寝したら、扁桃腺腫れて熱が出てきて……。

 昨日、父の一周忌でとんぼ返り帰郷したのだけれど、新幹線で気づいたら、口をだらしなく開けて寝てたので、そのときさまざまな細菌を喉の粘膜に取り込んでしまったのでしょう。
 朝、4時に起きて、まだ暗い中、りゅうの散歩させて、シャワー浴び、朝いちばんの電車で帰郷だから、そりゃあ居眠りもする。

 今日はゆっくりと朝寝したかったのだけれど、りゅうが許してくれない。
 朝の5時半になると、「うわあんッ、わん」と。
 翻訳すると「こらあ、いつもでも寝てないで、俺様を散歩に連れていけ。一日一回の散歩で我慢してるんだぞ。うんこしたいし、膀胱だってぱんぱんなんだ――起きろ、こら」

 で、無視できればいいんだけど、だいたい最初の「うわあんッ」の途中あたりでカッと目が覚める。母親は赤ん坊の泣き声で瞬間的に目を覚ますというけど、あれなんですね。

 薬、飲んで、だいぶ喉の腫れが引いたので、仕事はこれからする。絶対にする。おそらくする。たぶん、する……。する……。……。
 

 
 
 

 


■2014年09月10日(水)  『輪廻の春』発売
 今日、『輪廻の春』(イーストプレス 悦文庫)が発売されました。
「抗えぬ、女体曼荼羅の淫楽の果て」と帯にあるように、「いい女」を目いっぱい書きました。
 美代吉、栄美子、暁子、愛子、結衣……。
 あなたはどのヒロインが好きでしょうか?
昭和と平成のはざまで男はどう生きればいいのでしょう?

http://www.amazon.co.jp/%E8%BC%AA%E5%BB%BB%E3%81%AE%E6%98%A5-%E6%82%A6%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E6%82%A6%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%9C%A7%E5%8E%9F-%E4%B8%80%E8%BC%9D/dp/4781612016/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1410040564&sr=1-1

 今、嵌まっていて、書く前に必ず聞くのが、クレージーケンバンドの『昼顔』。 いいね!


■2014年09月09日(火)  寄席
 錦織選手、残念でした。また来年ですね。たぶん、来年中には4大タイトルのひとつは獲ると思う。
 一番得したのはWOWOWで、何十万という人が加入したみたい。「MOZU」ではTBSと提携して加入促進してたけど、それほど入らなったと思う。
 まあ、ずっとテニスを放映してきたので、そのご褒美ですね。
 加入者が多くなれば、それだけ連続ドラマWに使えるお金が増えるので、視聴者にとってもいいことですね。

 昨日は、午前中に書き下ろしを一応ラストまで書き、ほっとしたところにタイミング良くお誘いがかかったので。
 友人と彼のガールフレンドの美人女優にお邪魔虫させてもらって、新宿の「道楽亭」の寄席に。
 http://www.ryus-dourakutei.com/pctop.html
 桂宮治と古今亭志ん八という二つ目の寄席。
 間近で聞く落語(2メートルくらい)は迫力ありましたね。
 好対照の二人だったけど、桂宮治は天才ですよ。
 振り切れ方が尋常でない。俳優もやっていたというから、乗り移っちゃうんでしょうね。

 その後、寄席の打ち上げに出て、見知らぬ人と楽しく語らい。
 それから、特選編集部と目と鼻の先だったので、忙しいH編集長を呼んで、いつもの「へぎそば昆」で楽しく呑み食いして、語らい、最後にへぎそばで締める。

 電車がなくなったので、タクシーで。
 美人女優を大崎で落とし、辻堂まで。運ちゃんが道間違えて、ものすごい金額になり、カードで払いましたよ。
 すみませんって、あとで若干のお金、バックしてもらいました。
 もちろん、丁重に受けとらせていただきましたが。

 また、寄席に行こうと思う。 

 

 
 

 
 


■2014年09月07日(日)  新刊予告
 錦織圭、すごすぎる。
 全米オープンテニスで、決勝戦進出ですからね。
 私もテニスやってたからわかるけど、とくにシングルスは格闘技ですよ。ほんと過酷で、やってて死にそうになる。ミスなんか引きずってたら、こてんぱんにやられる。気持ちの切り替えを学びましたね。
 9日の決勝戦は、またテレビの前で正座して観ます。
 4時間は長すぎるけど(笑)

 数日後、9月10日に新刊『輪廻の春』(悦文庫)が出ます。
 http://www.amazon.co.jp/%E8%BC%AA%E5%BB%BB%E3%81%AE%E6%98%A5-%E6%82%A6%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E6%82%A6%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%9C%A7%E5%8E%9F-%E4%B8%80%E8%BC%9D/dp/4781612016/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1410040564&sr=1-1

 「特選小説」の好評連載したものが、ようやく陽の目を見ました。
 ずっと書きたかった、昭和と平成のはざまで揺れる男の半生記です。
 4月に出した『セピア色の秘帳』と対をなす作品だと思う。
 この2作品が、同じ年に刊行できたのも、きっと何かの力が働いているんだと感じます。
 ぜひぜひ、手に取っていただければ。
 心から、読んでいただきたいですね。

 


■2014年09月06日(土)  ロマゴン強え!!
 出たばかりの「特選小説別冊 官能小説人妻コレクション【紅】」(総合図書)に、「蝉の鳴く季節」50枚が掲載されています。だいぶ前に書いた作品ですが、今読むと、また新鮮です。
 で、報告を忘れていましたが、新雑誌「新鮮小説」(コスミック出版)にも、再録ものですが「甘い罠」50枚を上梓しています。

 昨夜のダブルタイトルマッチ、血沸き肉踊りましたね。
 八重樫東対ローマン・ゴンサレス戦は、途中からこれは楽して観てはいけないと、ソファに正座して拝見させていただきました。
 いろいろと思うことがあったけど、書き始めたら原稿用紙10枚くらいかかるから、ここでは書きませんが、しかし、後世に語り継がれる一戦だったことは確かだな。
 で、井上尚弥が一階級あげて、ジムの先輩の「借りを返す」と、ロマゴンに挑戦するという話がある。
 一階級違うとパンチも体力も全然違うというから、フライ級に慣れてから、挑戦してほしい。他の団体でチャンプになってから、統一戦で戦ってもいいかな。
 井上の「ガラスの拳」さえもてば、最高の試合になると思う。
 関東でやるなら、ぜったいこの目で観に、会場に駆けつけます。

 ボクシング、最高!!!
 


■2014年09月05日(金)  天狗熱?
 先日、玄関の掃き掃除をしていたら、蚊が一匹まとわりついてきて、霧原の足、腕に止まり、さらに左頬に止まった。 
 デング熱!!! という言葉が一瞬にして浮かび、反射的に蚊を叩いたら、自ら左頬にビンタすることになり、痛かった。
 それだけでなく、メガネのピントが合わなくなった。
 要するに、フレームが歪んだのだ。
 それだけ、強く「ひとりビンタ」してしまったのだ。

 そう、蚊が大嫌いだ。
 だから、デング熱の報道があった直後に、近くの薬局に即走り、あらたにノーマットを購入。したがって、今家にはノーマットが三つあり、常時稼働中。
 仕事部屋には小さな「黒ぶた」さんが緑のランプを点けている。

 デング熱、最初は天狗熱だと思っていた。
 デングはダンディという意味であり、罹った人が背中が痛くて、背をまっすぐに伸ばすから、その姿勢をダンディと感じてそう命名された――とテレビで言っていた。
 代々木公園は若いころ、芝居の稽古に常時使っていたし、明治神宮もよく行ったし、なんか他人事とは思えないんだな。
 現在55名だけど、これから二次感染が起こるだろう。
 つまり、罹った人の血を吸った蚊は、8−10日で全身にウイルスが行き渡り、その蚊に刺されると、発病する。
 ネズミ算ってやつ。
 まあ、そんなにシマカはいないので、それほど広がらないとは思うけど。

 そうそう、思い出した。あの寺山修×氏、我々は「ムッシュ」と呼んでたけど、蚊が大嫌いで、外国行く時も一人用の蚊帳を持っていってて、ムッシュが床についたら、誰かさんが、そっと蚊帳をかぶせてましたね。
 ムッシュが生きていてくれたら――って、今も思いますね。


 という訳で、われわれも「天狗熱」に罹らないで「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」で、がんがん書きましょう。 
 


■2014年09月01日(月)  訂正
 もう9月。今年もあと三分の一しかない。

 訂正です。
 昨日、『輪廻の春』のサイン本、置かれる書店を、書泉グランデと書泉ブックセンターと書きましたが、「書泉グランデと書泉ブックタワー」に訂正します。

 今日は夕方から上京して、打ち合わせ。
 その前に、第4章を終えて、構想をふたつばかり練らないといけません。
 まだ、朝の7時だから、何とかなるだろう。


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