霧原一輝/日記

日記

■2019年05月20日(月)  りゅうは元気らしい
『向かいの人妻』(悦文庫)が動いているらしい。「隣」はあったけど、「向かい」はなかったからね。実感に基づいて書いただけなんだけど。

 先日、りゅうの健康診断をかねて、狂犬病、5種ワクチンの注射を打ってもらい、フィラリアと虫予防の薬をもらった。
 健康診断の結果は――心臓の音もはっきりしているし、白内障のほうも目薬の効果が出ていて、まだ、明暗が認識できる状態であり、思っていたより良好だと言う。
 最初、診察台に女性の助手に抱かれてあがったときは、おとなしくしていたので、「お、さすがに弱っていて、抵抗する力もないんだな」と思っていたら、すぐに唸りだして、ヨダレたらたら流して、吼えだした。
「これ以上、俺様に触れるな!」って感じで。これには、医師も周りも私も失笑を禁じえず。「元気ですねえ」って、獣医も苦笑してた。
 6月の誕生日までもたないんじゃないかと思っていたけど、17歳のバースディはクリアできそう。
 病院でも、床で足が滑って立っていられない。だいだい、年齢を聞いてくるので、「そろそろ17歳です」と答えると、うなずかれて、「頑張って、歩いてますねえ」って感心される。「くるくるまわっちゃうんですよ」と言うと、「うちもです」と共感される。老犬はみんな左曲がりだと思っていたが、右回りもいるみたいで、訊いた二匹は右曲がりだった。
 どういう原因でそうなるのだろう? 犬種? 骨格? 足の具合? 三半規管の調子? りゅうも時々、頭を振っているので、頭のなかがまわってるのかもしれない。訊いたら、他の犬も、頭振るって。
 後は、突然の遠吠え。これも、同じらしい。
 仲間を呼んでいるのか、それとも、超自然の何かに遠吠えしているのか? あの遠吠えは悲しすぎる。

 仕事は、書き下ろしを終えて、短編を書き上げ、新聞連載をきのう書いた。今日はこれから、忘れた頃にやってきた長編ゲラの赤いれ。
 これが終わったら、ひと段落する。
 今週は来週からかかる書き下ろしのプロットをわくわくしながら考えつつ、衣替えをして、散髪にも行こう。

ああ、それから、日刊ゲンダイに連載中の『夜も添乗員』の双葉WEBでの掲載もはじまっています。毎週、木曜日更新です。面白いと思うので、ぜひ。
 このHPのトップページから飛べます。
 


■2019年05月09日(木)  日刊ゲンダイ連載開始 新刊出ます
 明日、10日に新刊『向かいの人妻』(悦文庫)が発売されます。
 中年男が家の向かいの若妻といけないことをするという夢のような物語ですが。
 読んでいくうちに、「あるな」と思っていただけると思います。

 7日から日刊ゲンダイで『夜も添乗員』の連載がはじまっています。土日祭日を除く毎日で、8月末まで連載予定。
 若い、ドジな添乗員が御姐様相手に奮闘していく話です。最初は「東尋坊」の断崖絶壁から。

 連休はひたすら書いていました。
 りゅうがかなり弱っていて、6月の17歳の誕生日を迎えられるかどうか微妙なところ。
 ほとんど歩けないけど、食欲だけはある。
 ひとひたとせまってくる死と戦っている。寿命と戦っているりゅうを見ると、切ない。


■2019年05月01日(水)  令和元年
 平成が終わり、今日から「令和」ですね。令和元年、響きがいい。SFとかの小説に使えそう。
 ただし、「令和○年、ついに宇宙戦争が始まった」という雰囲気が似合うので、心配はしているのですよ。
 まあ、令嬢や令夫人というのを、私なんぞの不埒な輩は真っ先に思い浮かべてしまうのですが。
 作家が気をつけないといけないのは、平成31年の夏、も、令和元年の春弥生もないということですね。「平成31年の夏」は、それだけでありえないことを指す意味に使えるかもしれませんが。

 個人的に言えば、平成は仕事に明け暮れました。最初に官能文庫を出したのが、ちょうど平成元年でしたから、以後、30年は出し続けていることになります。
 令和になっても、書き続けますよ。まだまだこれからです。
 今月は、文庫3冊出ます。
  
 第一弾は『向かいの人妻』(悦文庫)で、連休明けの10日に出ます。
 じつは、私の家の向かいの人妻がとても魅力的な方で、実感をもとに書かせてもらっています。


■2019年04月23日(火)  アクティブ・シニア
 書き下ろしをいったん中断して、連休明けにはじまる新聞連載を2週分書き、20日は睦月杯麻雀大会に参加。結果は3位でした。
 主催の編集さんから、「霧原さんはまだ3位を取ってないから、3位を目標にしてください」とお達しが出ていて、その通りに打てる俺って天才、って思いました。
 盛況でよかった。みなさま、お疲れさまでした。

 で、翌日からまた旅行。佐賀、長崎を巡るツアーで、朝、4時起きじゃないと間に合わないのに、目が覚めたのが4時50分で、「やっちまったな」と真っ青になりつつ、りゅうには朝の散歩を我慢してもらって、歯磨きもせずに家を出ました。羽田に到着したのが、飛行機の出発の30分前で、どうにか間に合いました。
 長崎は含蓄の深い港町です。原爆資料館にも、出島にも、稲佐山夜景も見てきました。ちょうど、港で帆船祭りをやっていて、巨大帆船には胸躍りました。
 船が好きなんだなって。将来は、船でゆっくりと世界をまわってみたい。
 長崎は人口流出が止まらないらしいけど、小説の舞台にするなら、長崎だよなと思いましたね。

 この前、テレビで60歳を越えて積極的に動く人を「アクティブ・シニア」と呼ぶと言っていましたが、俺もそのひとりだなと……。
 やり残したくないからだと思う。
 ちなみに、現在、行ったことがない県が「徳島県」だけになった。全県制覇すると、何かを失いそうな気がするので、徳島県だけは行かずに残しておこうと思う。


■2019年04月10日(水)  『この歳でヒモ?』発売!
 明日、11日に『この歳でヒモ?』(双葉文庫)が発売されます。
 若い頃は、稼ぎが悪いこともあり、女性のヒモ状態は多々あると思いますが(私がそうだった)。この作品では、会社を退職した50歳の男が、ヒモ修業に邁進するところを描いています。
 キャバ嬢、ナース、キャリアウーマン、茶道の師範……。果たして、主人公は「髪結いの亭主」になれるのでしょうか?
 楽しく、読んでいただければ。

 寒い。花冷え何てもんじゃない。これは寒波襲来です。
 このところの寒波で、去年につづいて、吉野の桜に肘鉄くらわされました。先週行ったのですが、まだ三分咲でした。それも予想して、熊野本宮大社、高野山もまわるツアーにしたので、ショックは少なかったけど。
 熊野大社の周囲の桜が見事に咲いていました。大斎原の大鳥居と満開の桜の組み合わせは神秘的でした。高野山奥の院で空海が即身仏となっていると言われている聖廟はちょっと怖い。
 空海が、奥の院に眠っている戦国武将たちを蘇らせたら、壮観だろうなと。世の中、変わるだろうなと想像してしまった。



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