霧原一輝/日記

日記

■2013年01月31日(木)  もう一月が……
もう一月が終わった。早すぎる。この一ヶ月で、何をできたのだろう?
この一週間は、文芸家クラブ、コスミックの新年会に出たという記憶はあるのだけれど。
直木賞作家の朝井リョウの『桐島、部活やめるってよ』をkindle版で読んだ。人物の描き方がじつにシャープ。小憎らしいほどに上手い。この世代ってこういうふうに考えるんだなと、わかったような気になる。
その彼がテレビ出演で「本には随分と救われた。自分しかこんなこと考えないんだと孤独に悩んでいたとき、本に同じことが書いてあり、自分だけではないんだと救われた」というようなことを話していた。
ああ、私も若い頃そうだったな、と思い出した。ドストエフスキーの『地下生活者の手記』を読んで、救われたな。

で、官能小説だって、同じことが言えるのではないかと思ったりする。
この性癖は自分だけだろうな、俺ってヘンタイって悩んでいるときに、同じことが本に書かれていたら、救われるだろう。
一般的な性を書くのももちろん大切だけど、受け入れられていない、マイナーな性を書くのも役目のひとつなのではと思う。
そのためには、自分の性ときちんと向き合って、正直にならないといけない。

で、仕事の話ですが、2月5日にアンソロ『秘事〜ひめごと』(河出書房新社)が、2月19日に書き下ろし『天狗のいけにえ』(竹書房)が出ます。
とくに『天狗のいけにえ』はこれまでにない伝奇ロマンなので、ご期待ください。


■2013年01月21日(月)  歳の差なんて
芥川賞が75歳で史上最高齢、直木賞が23歳で同賞初の平成生まれだとか。
上手い売り方だな。どうしても興味を惹かれる。たぶん、両方とも読むと思う。
直木賞取った57歳の人が、かすんで可哀相だから、彼のもぜひ読みたい。
こんなこと言ってはまずいんだろうけど、篠山紀信の撮った75歳の黒田夏子さんのポートレート、ちょっと萌えてしまって。あの首筋と鎖骨が。

今日は横浜で編集さんと実りある話ができた。
本が売れないという作家にとっても出版社にとっても極めて厳しい時代。営業は確実に売れる本だけ出したいのだろうが、それをしたら、縮小再生産、尻すぼみになることは目に見えている。
この時代だからこそ、編集者という目利きが必要なんだと思う。
もっと冒険しましょうよ。


■2013年01月14日(月)  初雪と初kindle
 今朝、というより昼間なのですが、起きたら初雪が積もっていて、びっくり。
 湘南も雪が降るんだな。湘南には雪は似合わない。
 りゅうの散歩はしたけど、すべるし、寒いし。

 初といえば、初めてkindleで、電子書籍を購入した。使用書がなくて、ネットで調べながらセッティング。はじめ、Wi-Hiの意味がわからなくて、パスワードがわからなくて真っ青になったけど、ようやく無線ルータだということがわかり、暗号化キーを入れて、無事に繋がった。
 友人作家がmixiで取り上げていた城山三郎の本がkindleで出ていたので、その廉価に引かれて早速購入。当たり前なんだけど、購入して数秒でこちらの端末に送られてくるから、とにかく早い。
 今までのように普通のamazonで購入していたら、翌日になるし、宅配便で起こされる。それがないから、非常に便利に感じた。
 すごく読みやすかった。もともと短い本だけど、仕事の合間に読み終えてしまった。感動的な内容でよかった。何事も最初が肝心。くだらない内容だったら、ケチがついてた。
 もとはといえば、引越しの際に大量の本の扱いに困り、これが電子書籍だったらという思いに駆られたからだけど、この先、kindleを多用しそうな予感。
 もうすでに、三冊ダウンロードしてしまった。
 たとえば旅先にも、これに読みたいものを数冊入れておけば、重い本を持っていかなくて済む。
 文庫を読み慣れている人には、すごく読みやすいと思う。
 なんだか、kindleの回し者みたいだな(笑)。
 もちろん、ペーパーの本が主であることは変わりないのだけれど、電子書籍も悪くない。
 
 

 


■2013年01月06日(日)  大間マグロ
 もう、年賀の挨拶をする時期は過ぎているとは思うのですが、
 
 皆様、旧年中はいろいろとお世話になりました。本年もよろしくお願いします。

 今年の正月は、ちょうど大晦日に書き上げた書き下ろしの推敲で追われたけど、ここ数年と較べるとゆったりできました。
 今年は、いろいろとやりたいことが一杯ある。そのうちの、どれだけできるだろうか。せめて、正月くらいは「夢」を膨らましたい。

 おめでたいことといえば、築地の初競りで、青森大間で獲れた222圓離ロマグロが、1億5540万で競り落とされたとか。昨年の3倍らしい。
 仲買、漁業組合、漁師にどのように配分されるのかわからないが、もうこれで一年働かなくて済むのでは、と素人なりに思ってしまう。
 いくら「ご祝儀相場」とはいえ、破格すぎませんか。
 すしチェーンって、そんなに儲かっているんですかね。
 ケチをつけてるつもりではありません。私にもそんな僥倖が訪れないだろうかと羨ましがっているだけ。

 1月8日に団鬼六賞大賞受賞作『蝮の舌』の朗読会が行われます。霧原も観にいく予定です。実際に、箏などの演奏も使われるようですよ。興味あるかたはぜひ。

官能小説朗読 悦宴─etuenー
「蝮の舌 清香篇」 うかみ綾乃著

─3センチほどの隙き間から目を凝らしながら、
清香は、自分の手を胸に持っていった─

脚色・演出 黄白香倭鳳凰誉
読み手 やまおきあや
箏(こと) 内藤みちよ

◆日時
2013年1月8日
20時開演(19時半開場)

注)18歳未満の方はご入場いただけません。

◆料金
2,000円(1ドリンク付)

◆開催場所 
ジャンクション・シティ
西武新宿線新井薬師前駅南口から徒歩2分
中野駅北口から徒歩15分

※特別企画※

うかみ綾乃×やまおきあやトークショー

ジャンクション・シティ
http://www.junctioncitytokyo.com/Photo_%26_Cafe_%22Junction_City%22/Home.html


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