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霧原一輝 / 著者紹介

日記

2011年05月12日(木)

『媚女めぐり』、小説蒼、野性時代発売!

 昨日は、6月から始まる「日刊ゲンダイ」の連載打ち合わせで上京。築地にある本社で打ち合わせをしてから、近くの小料理屋で会食。
 双葉のK女史とゲンダイのAさんと日刊現代の社長さんと四人。この社長さんが気さくな方でインテリで、8歳上の大先輩なのですが、素晴らしい方でした。霧原が「69年の、国際ええと…」と口ごもったらすぐさま社長が「10.21国際反戦デー」と。この単語がすらすら出る人はそういないです。
 新聞社興亡史などをうかがい、すごく勉強になった。
 
 その後、銀座の文壇バーに行き、途中からK女史の一声で、呑みながらのタイトル会議に。どんなタイトルに落ち着いたかは、6月になればわかります。

 帰宅予定がまたまた帰れなくなり、新宿のカプセルホテルに。今書いているものの参考にしたくて、中国式オイルマッサージ60分コースに挑戦。やはり中国人女性は美人が多いです。美女によるオイルマッサージは男の天国???

 これからが刊行の話。3点あります。
「週刊大衆」に連載していた『ぬぷぬぷ添乗員』がタイトルを『媚女めぐり』(双葉文庫)に変えて昨日発売されました。余分なことは書かなくていいからとにかく濡れ場を、という要求に応えて、中年添乗員が17人の色っぽい女性を相手に大奮闘しています。楽しい作品に仕上がっていると思います。

 一昨日出た「特選小説」の増刊号である「小説 蒼ーAoiー」に短編「わたしが愛した男」が掲載されています。女性視点から描いた、義父ー嫁もの。女性視点で書いたのは初めて。さて、どうでしょうか? 他の方の作品も充実していますよ。

 今日出た「野性時代 6月号」(角川書店)が官能小説特集を組んでいて、永田守弘先生が本誌に評論を書かれています。霧原はブックインブックの形(つまり付録)のアンソロのうちの一本「祭りの時間」を書いています。「小説NON」に掲載したものに手を加えたもの。「官能小説界のトップランナーたち6名による饗宴」などと謳ってあり、かなり面映ゆいです。
 東野圭吾さんの最新ミステリー100枚が掲載された600ページを超える本誌に、官能小説のアンソロ付録つきで680円!!!
http://www.kadokawa.co.jp/yasei/

 仕事はひたすら竹書房の書き下ろし。楽しく切ない話を書いています。 
 

2011年05月19日(木)

「希望の光」を呑む

 震災復興酒、日高見の「希望の光」を呑んだ。
 宮城県石巻市、日高見の平孝酒造は3・11東日本大震災で甚大な被害を受け、ライフラインが停まり、二週間酒蔵に入れなかったという。ところが生き残った醪があり、それらをブレンドして作ったのがこの純米酒「希望の光」。
 発酵途中で二週間も放置されていたのだからと、半信半疑だったのだけど、これがメチャクチャ美味しい!!
 一口呑んで、美味しいと感じる酒はそう多くはないが、これは完璧!
 やや辛口だがまろやかな甘みもあり、のみくちも切れもいい。何より雑味がない。
 生き残ったのだから、あくの強い逞しい味がするだろうと考えがちだが、見事にすっきりして雑味がなく、しかし、まろやかなこくもある。

「音楽醸造」という方法があって、醪タンクのある発酵室に音楽を流しておくと、酵母の活動が活性化されて、雑味のない日本酒ができるという。醪は生きていて音楽を聞く……というか、おそらく空気の振動に反応するのだろう。
 それを考えると、今回の震災の本震と数え切れない余震が空気を震わせ、というよりタンクを揺らして、酵母の活動が活性化されたのかもしれない。そうでないと、これだけの味にはならない。

 二週間、放置され、孤独に耐えながら揺れを取り込み、発酵をしつづけてきた生命力……その結果がこの「奇跡の酒」を造った。
 日本酒ファンでない方にもお勧めです。すごさが伝わってきますよ。
 品薄状態で特定の居酒屋でしか呑めないかもしれません。霧原が呑んだのは、新宿の居酒屋「八吉」。
 http://sakaya1.com/SHOP/nhm036.html
 
 

2011年05月26日(木)

散歩

『特選小説』7月号(5月21日発売)に連載『蜜のしたたる宿』の第7話「旅立ちの夜」が掲載されています。あと、一話で最終回。さて、どんな結末を迎えるのか? 楽しみにしていてください。

 日刊ゲンダイと双葉社WEBマガジンのコラボ連載が、来週頭、5月30日から始まります。タイトルは『人妻同窓会』。タイトルにはひらがなを入れたほうがいいのですが、新聞で掲載スペースが限られているので、漢字ばっかりに。新聞の挿絵は大柴宗平さん。金曜だけカラーです。詳しいことは、間もなくアップします。乞う、ご期待!!

 先日、りゅうの散歩をしていたら、向こうからダックスフンドを連れた初老の紳士の二人連れが。すれ違う際、お互いの犬がちょっと突っかかりそうになって、紳士が自分の愛犬を叱りつける怒声が。このくらいで叱らなくてもいいのにと思っていると、突然、バタバタッと音が二重奏。
 何が起こったかと思って振り返ると、初老の紳士が二人とも仰向けにひっくり返っていた。しかも、手足を上にあげる同じポーズで。
 その横でそ知らぬ顔を決め込むダックスフンド。
 どうやら、犬のリードで足を取られて二人とも転倒したらしい。笑ってはけないと自制するもののこちらは笑いを噛み殺すのに必死。
 だって、二人がまったく同じポーズで双子みたいに、路上でひっくり返っているのだから。二人はすぐに立ち上がったのだけれど、ズボンの砂を払う仕種もコラボしていて。
 異様でした。大の大人が二人ひっくり返っているのは。現実ではないような気がして、ひどくシュール&喜劇でした。

 仕事は竹書房の「銭湯」の話を書きつつ、日刊ゲンダイ。
 

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