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霧原一輝 / 著者紹介

日記

2010年06月01日(火)

薫風そよめき

 今日は珍しく午前中に起きる。
 五月晴れで薫風そよ吹き爽快な気分。
 この時季になると、周囲の緑がぐっと濃くなる。庭のケヤキも緑の葉をたたえ、大樹のもとでりゅうは気持ち良さそうに惰眠をむさぼる。
 20歳近くになるかつてのミドリガメの「亀吉」くんも水槽から亀頭を出す。

 昨夜は竹書房の書き下ろしを終えて、ひさしぶりに家で酒を呷り、気分転換。
 おかげでぐっすり眠れ、英気がみなぎった。
 今月は、「特選小説」の連載第2話を書き、週刊誌の新しい連載を書き貯め、そして書き下ろし。
 この3ヶ月ほどあわただしい日が続きそうだ。うまく時間のやり繰りをしないといけない。

 今月、来月と、それぞれ書き下ろしと短編集が一冊ずつ、計4冊が出ます。
 こんなに一時に出して、これまでどおりに売れるんだろうかとやや心配。
 短編と長編で趣が違うから大丈夫、と信じたい。

 寝る前に短編を読むのだけれど、「特選小説」が増刊で出した「深紅」に掲載の「尼僧の叢」(宮木あや子)は愉しかった。途中で吹き出した。
 官能小説読んでて「吹き出す」というのは本来はおかしいが、しかし、これは上質なブラックユーモアにも似て、高級な快楽である。
 私が編集者なら、エロおかしい官能小説を集めてアンソロを出す。
 候補作としては、橘真児氏が前に「特選小説」で書いていたタイトルは失念したけれど、裁判員制度を扱った短編。
『ゆらめき』(徳間書店)の中の布由木皓人の「大橋荘にやって来た女」。
 そして、今回の「尼僧の叢」は絶対に入れる。 
 でも、これでまだ3本か。あと4本は欲しい・・。
 霧原はユーモアのセンスがないから、該当作はないし。
 
 いや、こんなことを考えている場合ではない。仕事だ、仕事。
 
 

2010年06月10日(木)

『しかけて誘惑』発売

『しかけて誘惑』(双葉文庫)が今日発売されました。
Amazonnではまだ『別れさせます』という仮題で表示されているので、お間違いのないように。
 仮題の示すように、「別れさせ屋」の物語です。主人公が巻き込まれていく波乱に満ちたストーリーといい女との濡れ場をお楽しみください。
 いい女をどうやって落とすかは、男の永遠の課題です。
 ラストシーン、あなたならどちらの地下鉄に乗りますか? 作者自身にも結論はでません。
 アンケートをいただいて、みなさんのご意見をうかがいたい気持ちです。

 最近、こちらでも雷が多く、りゅうが怯えている。犬はなぜあんなに雷を怖がるのでしょうか?
 普段は気が強く、自分の何倍もある大型犬にも飛び掛ろうとするくらいのりゅうですが、雷が遠くで鳴っているだけで、クーンと怯えて、仕方なく家に入れています。飼い主の股座に顔を突っ込んで震えるりゅうを見ていると、
「よしよし、お前には俺が必要なんだな」
 と、なでなでしたくなります。

 男女関係も同じで、「彼女には俺が必要なんだな、いないとダメなんだ」
 と思うと別れられなくなる。つまり、自分の存在価値が感じられるからだと思うのですが。これは、女性も同じでしょう。ダメな男ほど離れられないという。

 仕事は「特選小説」の第2話を書き終えて、週刊誌の新連載にかかっています。



2010年06月16日(水)

『となりの人妻』発売

 暑い! この暑さはなんだ!
 ワールドカップで日本が勝って、気分は上々。

『となりの人妻』(竹書房ラブロマンス文庫)が今日発売されました。
 トップページには内容紹介してありますが、人妻、嫁をめぐる短編集です。
 1週間前に出た書き下ろし『しかけて誘惑』とは異なった雰囲気を楽しんでいただけると思います。
 カバーイラストは小嶋保さん。若干オールドタッチの繊細なイラストがいい味を出しています。小嶋さんの描かれる女性の顔が好きで、『蜜のしたたる宿』(「特選小説」で隔月連載中)の挿絵もお願いしています。

 先週は「文芸家クラブ」のパーティに出席。
 二次会では、どのように仕事をこなしていくかという話を某巨匠からうかがって、なるほどと納得。体験者の言葉は重みがありますね。いいヒントをもらいました。
 これまであまり話せなかった数人の同業者ともじっくり話せて、よかった。やはり、みんな同じことを感じ、悩みながら仕事をしているのだなと(笑)。

 仕事は週刊誌の新連載を書き溜めているところ。
 週刊誌の連載は初めてで、書く前はプレッシャーを感じていたけど、今のところ楽しく書けている。
 

2010年06月24日(木)

おぞましいもの

 先日、テレビで奇妙な生き物の番組を見た。
 おぞましかった。
 霧原は昆虫大好きで、小さい頃は蝉取りに、長じてからも蝶を採集し展翅してガラスケースに入れて飾っていた。
 それもあって、みんながたとえば「ゴキブリ」をなぜあんなに怖がるのかさっぱりわからない、あれは、バッタと蝉を足したような形をしているし、羽などは潤みがちで気持ちがいいのに。
 唯一苦手なのは、ムカデ。何かをどかしたとき、黒く長い胴体に赤い足が無数についたものが這いでてくると、心臓が止まりそうになる。
 ジャイアントオオムカデ、35センチだという。あれが出てきたら絶対に気絶すると思う。

 ショックだったのは、タイコバエの成長過程。アカカミアリに産み付けられた卵はやがて蛆虫になり、アリの脳髄を吸って、操るようにそのアリを湿った場所に導き、そこでアリの首を内部から切り落として、蛹になるという。
 おぞましすぎる!!!!
 もっともその習性を利用して、アメリカ南部では害虫であるアカカミアリ駆除のためにタイコバエを放つというから、人間もそれ以上におぞましい。

 産んだ子供たちに自分の身体を食料として与え、生を終えるコブハサミムシの母親・・・。
 人間社会の縮図だなと思う。
 アカカミアリのクビがぽろっと落ちる映像を見たとき、吐き気とともに涙がでてきた。

 仕事は週刊誌の連載1章分、6回を書いて送る。お褒めの言葉をいただいたし、面白いと思います。7月からの「週刊大衆」の連載、乞う、ご期待を!!!
 今は二見文庫の短編集の赤入れをしつつ、双葉文庫の書き下ろし。第1章を終えたところ。

 暑い!!!!!!!!!
 
 

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