今日は珍しく午前中に起きる。
五月晴れで薫風そよ吹き爽快な気分。
この時季になると、周囲の緑がぐっと濃くなる。庭のケヤキも緑の葉をたたえ、大樹のもとでりゅうは気持ち良さそうに惰眠をむさぼる。
20歳近くになるかつてのミドリガメの「亀吉」くんも水槽から亀頭を出す。 昨夜は竹書房の書き下ろしを終えて、ひさしぶりに家で酒を呷り、気分転換。
おかげでぐっすり眠れ、英気がみなぎった。
今月は、「特選小説」の連載第2話を書き、週刊誌の新しい連載を書き貯め、そして書き下ろし。
この3ヶ月ほどあわただしい日が続きそうだ。うまく時間のやり繰りをしないといけない。
今月、来月と、それぞれ書き下ろしと短編集が一冊ずつ、計4冊が出ます。
こんなに一時に出して、これまでどおりに売れるんだろうかとやや心配。
短編と長編で趣が違うから大丈夫、と信じたい。
寝る前に短編を読むのだけれど、「特選小説」が増刊で出した「深紅」に掲載の「尼僧の叢」(宮木あや子)は愉しかった。途中で吹き出した。
官能小説読んでて「吹き出す」というのは本来はおかしいが、しかし、これは上質なブラックユーモアにも似て、高級な快楽である。
私が編集者なら、エロおかしい官能小説を集めてアンソロを出す。
候補作としては、橘真児氏が前に「特選小説」で書いていたタイトルは失念したけれど、裁判員制度を扱った短編。
『ゆらめき』(徳間書店)の中の布由木皓人の「大橋荘にやって来た女」。
そして、今回の「尼僧の叢」は絶対に入れる。
でも、これでまだ3本か。あと4本は欲しい・・。
霧原はユーモアのセンスがないから、該当作はないし。
いや、こんなことを考えている場合ではない。仕事だ、仕事。