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霧原一輝 / 著者紹介

日記

2010年12月03日(金)

『望郷の水面』発売

『望郷の水面』(宝島文庫)が発売されます。
 ダム湖に沈みゆく町の物語です。じつは霧原はダムを愛している人のひとりなのです。あの雄大な自然と人工的なダムのせめぎあいというか、川を堰きとめた満々と水をたたえた静謐なダム湖と反対側の急激に細くなり整備された川とのコントラストというか、落差というか・・。
 ダムを目的地に行くというより、道を車で走っていると、忽然と見えてくるダムの威容という感じが好きなのですね。この前も旅をしている時に見つけた、ロック式と重力式コンクリートを融合したダムには酔いしれました。
 以前、川辺をドライブしている時、変色した森の木々が川面から突き出していて、この底にダムによって沈んだ村があることを知りました。
 それからですかね、ダム湖の底に沈む町のことを書きたいと思うようになったのは。短編では『ひんやり』(双葉文庫)のアンソロに書いたのですが、長編を書きたかった。
 家からそう遠くないところに八ツ場ダムがあり、今回はそれをモデルにしました。もちろん、まんまではありませんが。
 最初は主人公を中年男性と考えていたのですが、考えるところがあって、主人公を霧原にしては珍しく大学を出て就職したばかりの若い男にしました。しばらくは、若い男を主人公にすることはないでしょう。
 八ツ場ダムには取材にも出かけて、寂れた旅館で一泊しました。そこも今年中に閉めるそうです。
 成果が出ているかどうかはわかりませんが、読んでいただきたい一冊です。 290ページありますが、ワンコインで買えますからお得です。

 そろそろ書き下ろしにかからなければいけないのだけれど、遅れ気味。いったん緩めるとなかなかエンジンがかからない。というか、ローには入っているのだけれど、シフトがセカンド、ドライブへとあがっていかない。
 このままでは、また来年の正月も仕事になりそうです・・。
 

2010年12月16日(木)

『艶色の復活祭』発売

『艶色の復活祭』(双葉文庫)が発売されました。聖夜に始まった、歳の差のある恋の行く末は? 楽しんでいただけると思います。金本進さんのイラストが素晴らしいですよ。
 これで、霧原の今年の書き下ろし長編は終わりです。あとは、アンソロの『女悦』(竹書房ラブロマン文庫)が23日に出ます。とはいうものの、「週刊大衆」と「日刊ゲンダイ」の連載は続いています。

 竹書房の書き下ろしを進めながら、忘年会をこなす日々。
 人間ドックで引っかかって、肝臓のCTスキャンを受けた。結果的には「まったく問題ないですね」と言われて、すっきり。その際、生まれて初めて血管造影剤を点滴で打った。
 技師からは「体が熱くなりますよ」と言われていたのだが、実際そうだった。ジュウワッとした熱さが肛門や尾てい骨まで行き渡るのがわかり、これはもう快感でした(笑)。体が熱くなると言葉では言うけど、あれは初めての体感だった。嵌まりそうで怖い。

 どうもPCメールが不調のよう。異常に多くのSPAMメールが届いて、それをまず消すのに一仕事。そのせいか、メールを送られても届かないというケースがある。メールを送ってもレスがない場合はご面倒ですが再送してください。

2010年12月20日(月)

打ち上げ

 某社で出した本の打ち上げで、上京した。
 途中で、美女たちと合流。女流官能アンソロのための撮影を終えたところとか。
 藍川京さんのばっちり化粧した姿は初めて見たような気が。凛々しくチャーミングでした。
 美人揃いなのに、聞こえてくる話はとてもここで書けないような内容で(笑)。
 今度どこかで女流官能作家の座談会を企画してほしいですね。

 などと他事を考えている場合ではない。
 週刊大衆を数本書かなければいけないし、書き下ろしは予定より進行が遅れている。プロットも捻出しなければ。
 このままでは、来年早々どっとしわ寄せがきそう。
 
 アンソロの『女悦』(竹書房)がもう書店に並んでいるようです。霧原は「修羅の家」という50枚の短編を書いています。超ベテラン編集者と現役ばりばり編集者のお二人には褒めていただいたのですが、どうでしょう。

 

2010年12月29日(水)

取材

 昨日は出版社と今年最後の忘年会のために上京。担当編集長と二人で新宿の「八吉」で飲み食い。最近は「八吉」に来ることが多いのだけど、ここの魚はほんとうに美味い。昨夜は大きなカサゴをおねだりして、から揚げにしてもらった。
 いかつい顔に似合わず、白身で上品な味がして、絶品でした。
 二人ということもあって、痛飲して酩酊。随分恥をさらしたような気がする。だけど、収穫も多かった。
 彼は他社で出した作品も読んでくれていて、的確な寸評をくれるので、ありがたい。おかげさまで、いろいろとアイデアが浮かんだ。

 最近は定宿にしている新宿南口のホテルに泊まり、今日は午前中から京王線に乗って取材に行く。3月に双葉で刊行予定の作品の取材。
 大先輩にお話をうかがう。その場に行かないとわからないことは多いし、その職業に就いている人に話をうかがうと、ああ、こういう手もあるなと選択肢がひろがる。
 ナマの声を聞くことは大切だと思う。たとえ、官能小説であっても。

 
 

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