霧原一輝/日記

日記

■2020年04月27日(月)  どうやら、乗り切れたようだ
 先週は〆切がたてこんでいて、地獄のようだった。
 書いても書いても終わらないから、心が折れかけた。井上尚弥のボデイショットを食らったみたいに。
 ほんと、泣きたくなったのは、ひさしぶり。
 どうにか乗り切って、今、すっきりしている。こうも違うものか。胃痛と腰痛がきれいになくなって、今、私の心は澄みきった青空だ。
 今日は、頼んであった与謝野晶子の当時の装丁のままの『みだれ髪』の文庫が到着するから、酔いしれよう。晶子は、嫉妬して落ちぶれた師匠であり夫でもあった鉄幹を見捨てることがなかった。ただ情熱的なだけでなく、その懐の深さに感心する。

 世の中はゴールデンウイークに入ったらしいが、その間も書くのみ。今日から、また新しい書き下ろしに入る。
 会社も休みで、通勤客も減るから、ウイルス撲滅のチャンス。罹患して、医療従事者を困らせないようにしたい。
 そうそう、みなさま湘南の海には来ないでください。家で、本を読みましょう。ビデオを見ましょう! 想像の旅をしてください。衰えている想像力を復活させるいい機会だと思います。
 


■2020年04月22日(水)  ゆっくりとお休みください
 官能評論家で、大変お世話になった永田守弘先生が20日に他界なさった。
 数年前の文芸家クラブの二次会で、「あまり呑まれないほうが」と忠言したものの、ここぞとばかり、お好きな日本酒を手酌でぐいぐい開けておられた。
 途中でお帰りになるとき、あまりにも足元がふらついているので、心配になって店の外まで送っていった。それでも心配で、交通量の多い横断歩道を一緒に渡り、駅の近くまで、送っていった。そのとき、「ありがとう」と頭をさげられて、ふらつきながらも改札を潜られた。それが、私が先生を見た最後になった。

 文学としてはマイナーな官能小説の紹介、評論をひたすらされた。そういう評論家は初めてで、しかも、大手から官能評論や官能辞典を出された。
 ある意味、開拓者だった。月に数十本の官能小説を読んで、選びながら紹介することをライフワークとしてつづけられた。これは、できそうでちょっとできない。
 しかも、基本的に「官能小説ってすばらしいんだ」というスタンスに貫かれていて、この公平さもすごい。今後、こういう方はまず出ないだろう。
 私も随分と多くの作品を取り上げていただき、感謝しかない。
 天国で、好きな官能小説を読みながら、好きなお酒を好きなだけ呑んでください。
 こういう時期で、葬儀は内々でされるそうで、お見送りをできないのがつらい。


■2020年04月16日(木)  『美女刺客と窓ぎわ課長』発売
『美女刺客と窓ぎわ課長』(双葉文庫)が発売されました。
 この軟禁状態の欝々としたものを、吹き飛ばすくらいの出来には仕上がっていると思います。
 書店が休業要請されていないのに、次々と休んでいる、大変しんどい状況ですが、どうにかして手に取っていただければ……。
 トップページから、飛べます。
 
 今はとにかく我慢の時ですね。麻雀で言えば、明らかに高い手とわかっている役で、親にリーチされてる感じ。こういうときは、絶対に振り込まないように安全パイを慎重に切っていくしかありません。
 エイヤッと勝負すると、ひどい目にあう。

 最近は外に出るのが怖いので、執筆の合間に、映画のビデオを見たり、買って読んでいなかった本をいまだとばかり読んでいます。
 映画『コンテイジョン』は今の新型コロナを予言した映画と言われるけど、ほんとリアル。コロナを経験している今だからこそ、リアルに感じる。感染者の触ったドアノブとかパイプとか飛沫とかをクローズアップしていて、これこれと思ってしまう。見た方がいいです。

 


■2020年04月06日(月)  大丈夫だぁ〜
 長編のプロットをあげ、「特選」の短編40枚を書き終えて、また、今日から新たな書き下ろし。この際限ない、繰り返し。
 新型コロナの蔓延で、気持ちが落ち込んで、こんな時に官能小説書いている自分てどうなんだろう? と思ってたが。
 志村けんの追悼番組で、腹抱えて笑ったとき、いや、違うぞ、こういう時期だからこそ、面白い作品書かなくちゃ。コロナを一時的にせよ忘れて、戦う元気を持てるような作品を書かなくちゃ、と何かが吹っ切れた。

今月の刊行予定です。
○『美女刺客と窓ぎわ課長』(双葉文庫 4月15日発売予定)
○『人妻クルーズ』(週刊実話連載 毎週水曜日発売)

 以上です。よろしくお願いいたします。 
 


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