『向かいの人妻』(悦文庫)が動いているらしい。「隣」はあったけど、「向かい」はなかったからね。実感に基づいて書いただけなんだけど。 先日、りゅうの健康診断をかねて、狂犬病、5種ワクチンの注射を打ってもらい、フィラリアと虫予防の薬をもらった。
健康診断の結果は――心臓の音もはっきりしているし、白内障のほうも目薬の効果が出ていて、まだ、明暗が認識できる状態であり、思っていたより良好だと言う。
最初、診察台に女性の助手に抱かれてあがったときは、おとなしくしていたので、「お、さすがに弱っていて、抵抗する力もないんだな」と思っていたら、すぐに唸りだして、ヨダレたらたら流して、吼えだした。
「これ以上、俺様に触れるな!」って感じで。これには、医師も周りも私も失笑を禁じえず。「元気ですねえ」って、獣医も苦笑してた。
6月の誕生日までもたないんじゃないかと思っていたけど、17歳のバースディはクリアできそう。
病院でも、床で足が滑って立っていられない。だいだい、年齢を聞いてくるので、「そろそろ17歳です」と答えると、うなずかれて、「頑張って、歩いてますねえ」って感心される。「くるくるまわっちゃうんですよ」と言うと、「うちもです」と共感される。老犬はみんな左曲がりだと思っていたが、右回りもいるみたいで、訊いた二匹は右曲がりだった。
どういう原因でそうなるのだろう? 犬種? 骨格? 足の具合? 三半規管の調子? りゅうも時々、頭を振っているので、頭のなかがまわってるのかもしれない。訊いたら、他の犬も、頭振るって。
後は、突然の遠吠え。これも、同じらしい。
仲間を呼んでいるのか、それとも、超自然の何かに遠吠えしているのか? あの遠吠えは悲しすぎる。
仕事は、書き下ろしを終えて、短編を書き上げ、新聞連載をきのう書いた。今日はこれから、忘れた頃にやってきた長編ゲラの赤いれ。
これが終わったら、ひと段落する。
今週は来週からかかる書き下ろしのプロットをわくわくしながら考えつつ、衣替えをして、散髪にも行こう。
ああ、それから、日刊ゲンダイに連載中の『夜も添乗員』の双葉WEBでの掲載もはじまっています。毎週、木曜日更新です。面白いと思うので、ぜひ。
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