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霧原一輝 / 著者紹介

日記

2011年04月01日(金)

鬱々とした日々がつづく

 4月に入り桜の開花宣言が出たというのに、鬱々とした日々がつづく。
 もっとも大きな原因は、遅々として進まない福島原発の後処理だと思う。大震災からもう3週間が過ぎ、復興機運は出始めているけど、いまひとつ「頑張ろう」という気になれないのは、常に放射能の脅威にさらされているからだ。
 白い水蒸気を出しているあの無残に半壊した施設をテレビで見るたびに、胃が痛くなる。最近いっこうに食欲が湧かないのは、あのせいだろうな。あれはボディブローのように効いてくる。夜を徹して過酷な状況で原発を落ち着かせるために働いている方々を思うと、無責任な発言はできないけど、でも早く落ち着かせないと。
 出版業界も深刻な紙不足とインク不足にあえいでいるらしい。なんとかしのいでいただきたい。

 仕事は新しく連載することになった雑誌の一回目の80枚を続行中。すでに〆切は過ぎているがまだまだ終わらない。この間に長編のゲラが二本入ったからというのは言い訳か。
 
 週刊大衆に連載中の『ぬぷぬぷ添乗員』が4月4日に出る号で終わりますが、まとめたものが5月に双葉社から出ます。エンターテイメントに徹した作品ですので、この時期だからこそ読んでいただきたいです。

2011年04月06日(水)

朗読

 9カ月にわたって「週刊大衆」に連載された『ぬぷぬぷ添乗員』の連載が無事に終了しました。好評のうちに終えられたのも、愛読者みなさまのお陰です。長い間ありがとうございました。主人公の中年添乗員・尾高祐一郎も完走できて喜んでいると思います。
 前にも書きましたが、これに加筆訂正を加えたものが、5月に双葉社より発売されます。そちらのほうもよろしくお願いいたします。

 テレビのスカパーの「ビキスポ」という番組内で、霧原の最新作『昼下がりの公園天使』(双葉社)の抜粋が朗読されます。ビキニの美女が出てくる番組だそうで、おそらく水着姿の女性が朗読してくれるのでしょう。
 今週なのか来週なのかはっきりしませんが、金曜日の24:00〜24:30の放映だそうです。視聴できる人は限られてくると思いますが、可能な方はぜひ。

 仕事は新連載を書き終え、K社アンソロのデータを送り、ようやく特選小説の別冊の短編にとりかかっている。すでに一週間遅れ。もう少し!!と自分を叱咤激励する日々。
 

2011年04月11日(月)

ようやく・・

 ようやく、仕事が一段落ついた。
 土曜日の午前中に、一週間遅れの「特選小説」別冊の短編を送ったところ、夕方には編集者のHさんから熱い感想と細かい部分の確認のメールが届き、こちらもすぐに対応してその日のうちに入稿に。
 ああ、土曜日も働いているんだなと・・。ひたすら待っていただき、迅速な対応をしていただいたHさんには頭があがらない。
 このところ短編が続いたけれど、K社の編集さんからもデータを送った数時間後には熱い感想が、M社からも一日遅れだったけれど、じっくりと分析した感想をいただけて、そうなると書いてよかったという気持ちになるし、この人のために頑張ろうというエネルギーが湧いてくる。
 まれに無しのつぶてでデータが届いたかどうかもわからないことがあり、こうなるとストレスだけが溜まる。大切ですね、迅速で誠意ある対応は。この世界だけでなく、どんな業種でも同じだと思うのですが、仕事は気持ちよくしたいですものね。

 ようやく、一息つけます。今週はしばらく上京して、編集者の方に会い、打ち上げ打ち合わせでエネルギーをいただく週になりそう。
「過度の自粛は経済復興のさまたげになる」と政府も言っていまし、気分転換しないとこの鬱々とした状況には耐えられない。
 最近はある事情もあり、日本酒に凝っているのですが、被災地の地酒をたくさん呑みたいですね。宮城の大吟醸「浦霞」が店にあるといいのだけれど。

 まだまだ余震がつづくこの時期ですが、4月、5月はけっこう出ますよ。長編が二本、雑誌掲載短編が二本、雑誌連載が二本、そしてアンソロジーが一本と計7本が出ます。
 いずれも一作入魂で書いたつもりです。そのつどアップしますので、手にとっていただければうれしいです。


2011年04月16日(土)

春の嵐

 昨日からやたら風が強い。最近の女の子は柔らかい素材の短いスカートを穿いていることが多いから、風に煽られるとまくれあがったり、下半身に密着して目のやり場に困る(笑)。
 5社くらいの版元に会い、打ち合わせや打ち上げをして、昨日、東京から帰ってきました。
 帰宅したら、りゅうがフェンスから顔をのぞかせて、尻尾を振っているのを見て、ちょっといい気分になった。
 いろいろとアイデアをいただき充実していたのですが、さすがに疲れて今日は一日中寝てましたね。今はすっきりして、充電完了!!という感じ。
 酒と美味しい食べ物、適度な刺激と休息。これで、人は復活できる。

 酒は、東北の被災地の地酒ばかり呑んでいました。宮城の「浦霞」は純米、山廃仕込み、純米大吟醸と呑んだけれど、まったく味が違って、なるほどこうも違うのかと。最近は通ぶって、呑む前には必ずラベルを見せていただくことにしている。精米度や醸造アルコールの添加があるかなどけっこう興味深い。
 これも宮城産のもので、名前は失念したけれど、ピンクの濁り酒を呑ませていただき、その飲み口の良さに驚き、このピンク色の正体はなんだろうと。後日の居酒屋で似たものがありラベルを調べたところ、あのピンクはどうやら桃のリキュールらしい。どおりで飲み口が良かったわけだ。しかし、日本酒に桃のリキュールを混ぜるのってどうなのよと思ったけれど、美味いのだからありかも。

 というわけで、また今日からパソコンを前にひたすら仕事をこなす日々が始まる。福島の原発は改善するどころかますます悪い状況に向っているようだけれど、かといってこちらは気を揉むばかりでどうすることもできない。
 こうやって、馴らされていくのだろうな。

2011年04月22日(金)

『熟れた教え子』発売

 今日、『熟れた教え子』(二見文庫)が発売されました。詳しいことは新刊のページにアップされていますが、このタイトルはよく考えるとエロいです。内容もじわじわくるエロさがありますよ。ぜひ、手にとってください。

 また、本日出た「小説NON 5月号」(祥伝社)に短編「トライアングル」が掲載されています。「アパレルメーカーの切れ者男が」などど気をつかって紹介されていますが、霧原は「いやな男」を書きたかった。もちろん相応の罰は与えてありますが。

 仕事はぼちぼち。一度休むとなかなかエンジンがかからないのはいつものこと。焦らず書きます。つねにチャレンジ精神を持って!!!


2011年04月28日(木)

麻雀

 昨日は昼間にりゅうの散歩を済ませてから、上京して、来月双葉社から出る『媚女めぐり』の見本をもらい、契約書にサインしてから、麻雀大会に加わる。メンバーは作家仲間と双葉社、徳間、宝島社の編集者さんで2卓を囲んだ。
 前半は鳴かず飛ばずだったが、場換えをして運が変わり、親で3倍満をあがる。手はリーチ一発ツモでダブ東チャンタ三色ドラドラで計11本指が折れる。
 ここ数年来で最高の手でした。麻雀をする人はこの手がいかに希少な手かがわかるはず。チャンタ3色をつけてるところがエライ!(自画自賛)
 それに、親の三倍満は36000点で、子の役満より点数が高いんですよ!!
 
 その後はつきについて、ひさしぶりのダントツトップ。ついているときは無理が通る。どんなに悪い待ちでもあがれるし、勝負しても負けない。だが、この感覚がしみついてしまって、普通のつきやついてないときに同じ事をするとひどい目に遭う。
 この状況判断がゲームでも人生でも難しい。もっとも人生でついてるなと思ったことはほとんどないのだけれど。

 その日のうちに帰るつもりが帰れなくなり、ホテルもとってなかったので、新宿のカプセルホテルに泊まる。カプセルはひさしぶり。
 あの鰻の寝床みたいな部屋に入って、テレビをつけたら延々AVを流していて、一発抜こうかとも思ったが、なにしろ1畳足らずで狭くて思うに任せず諦める(笑)。あげくはAVを流したまま熟睡。

 というわけで、今日は仕事をしっかりしないと、神様に怒られそう。
 

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