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霧原一輝 / 著者紹介

日記

2010年10月10日(日)

あけび

 二見の書き下ろしをようやく終えた。これまでサブテーマにしてきたものをメインに持ってきたので、かなり手こずった。霧原にとっては冒険なので、時間がかかったのはやむを得ない。さて、読者にわかってもらえるか?

 気分転換に愛車で峠をドライブ。秋晴れで爽快だった。とはいえ、谷川連峰が雲がかかっていて見えなかったのが残念。
 峠の農作物直売店で、あけびを買って食する。紫がかった鞘から白い果実がこぼれている。天然の甘さが癖になりそう。
 この時季は、あけびのほかに、無花果、柘榴などの「われもの」が店に並ぶ。それぞれ、食感が独特で一度口にすると癖になる。ちなみに、あけびは「開ける実」から命名されたらしい。
 殻の口が開いて、内容物があらわになる果物って、どれもがエロティック。食べるのがもったいないくらい。

 仕事は一段落する11月初旬まではタイトなスケジュール。前ほど焦らなくなった。一作入魂でひとつひとつ大切にして書いていくしかない。

 

2010年10月19日(火)

追い込み

 週刊大衆と特選小説の連載分を書き終えて、双葉文庫の書き下ろしを続行中。
 双葉は今年、5本の書き下ろしをすることになる。ローテーションの変更にともなっての出来事だが、ひとつの版元で年5本というのは今後ないと思う。
 手かえ品かえで読者が飽きないよう、楽しめるようにと、ベストを尽くしてきたつもりですが・・。
 今回の作品は発売が12月なかばということもあり、クリスマスイブに始まりクリスマスイブに終わる話。内容はあまりクリスマスには関係ないけど(笑)。乞う、ご期待!!!

 この前、二見の編集長から電話があり「まだゲラを読んでいる途中なんだけど・・」と聞かされたときには、うん、書き直し? と脳裏をよぎった。ゲラを読んでる途中で電話なんて初めてだったし・・。
 そのあと「すごくいいよ。感激を伝えたくて電話した」って聞いて、涙が出るほどうれしかった。
 以前にも日記に書いたけど、冒険作で苦労したから、ちょっと報われた気がした。
 11月20日あたりに出るので、その成果を確認してもらえればうれしいです。

 現在、月の満ち欠けの観察を続行中。ある人に「小説の中で、真夜中に三日月がかかっている描写を時々見かけるけど、あれは実際にはありえない」と聞いて、月の満ち欠けを学ばなければと。
 一週間ほど前、りゅうの散歩時にシャープな鎌のような三日月が山の端に沈むのを見て以来、月と一緒に散歩。
 現在、上弦の月を越えてどんどん満月に近づいている。雲間からのぞく月っていいですよ。

 11月上旬までに、山ほど仕事が残っている。夕刊紙の週に一度の連載も入ったし。少し焦らないと、こなせない。 
 

2010年10月24日(日)

二人いればいいのに

 昨日の満月は素晴らしかった。見ました?
 たった二週間余であの鎌のようだった月が真ん丸に。出る時間もまったく違う。
 月ほど規則的になおかつ劇的な変化を見せるものはないと思う。陰暦を作った昔の人の心境もよくわかる。
 満月はこれから二週間かけて欠けていく。新月になるまで見守ろうと思う。

 昨夜の巨人ー中日戦はいい試合だった。野球見ていて目が離せなくなったのはひさしぶり。今の野球は長すぎるから7回までとすればいいと考えている。だけど、昨日みたいに8、9回にドラマが待っていることが多い。ただ、7回制にすれば、6、7回が面白くなるのではないかしら? そういえば、野球のボールも満月のように丸い。
 
「小説NON11月号」(22日発売)に短編「祭りの時間」(40枚)を書いています。青森ねぶた祭りを舞台にした歳の離れた男女の出会いと結末。
 忙しい時にしかも鬱期に書いたので自信はなかったのですが、編集長の感触がよくて、ひょっとしたらと思っていたのですが、やはり良い作品でした。鬱期に書いたものの評判がいいのはなぜでしょう?
 霧原のベスト短編集を編むとしたら、必ず選ばれる作品ですので、ファンの方もそうでない方にもぜひ読んでいただきたいです。

 仕事は、一昨日から11月刊行の二見文庫と12月刊行の宝島文庫のゲラの手直し。今日は週刊大衆を2週分書き、明日は11、12月週一土曜日連載の日刊現代の初回を書く。
 まだ途中の宝島のゲラ直しを終えたら、ようやくまた双葉の書き下ろしに戻れる。
 だいぶこの忙しさにも慣れたが、霧原が二人いればいいのにとつくづく思う。
 プラナリアみたいに分裂できたらいいのに。今度、そんなSF官能を書いてみたいのだけれど・・・。

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