除夜の鐘まで、あと3時間。
みなさまはどのようにお過ごしでしょうか。 霧原はボクシングの世界ミニマム級タイトルマッチで、井岡一翔の鮮やかな1ラウンドKO勝ちを見て、これから書き下ろしの第5章にかかるところ。
この数年ずっとこう。2月刊の書下ろしが入っている間はこれがつづくでしょう。濡れ場を書きながら、年を越すのも、なかなか乙なものです。
みなさまのおかげで充実した一年でした。
本は11冊出ましたし、週刊誌、新聞、小説誌の連載にも恵まれました。
じつは今年の目標は、新しい版元で書かせていただくことだったのですが、それに関しても来年早々に出るものを含めて5社ほど新しい出版社で書かせていただき一応目標は達成できたかなと思っております。
それもこれも、読者のみなさま、編集者の方、ならびに霧原の創作意欲をかきたててくれた関係者のみなさんのおかげです。深く感謝しております。
今年でもっとも強く感じたのは、愛読者、そしてファンの存在でした。
連載が多かったこともあり、読者のみなさんから強烈なハガキ、手紙などを多くいただき、ああ、自分にはこうして熱心に読んでくださるファンがいるんだなと強く感じました。
だからと言って、そのファンのために書く、などとおこがましいことは言えないので、結局は自分が納得するものを書くしかないのですが。
ある編集さんから、「読者に『媚びる』のではなく、『添う』ということがどういうことなのか、作品を通して教えていただいたような気がいたします」
というメールをいただき、いたく感激しました。
来年の抱負は元日に書きます。
まずは、この一年のみなさまへのお礼を。
みなさま、良いお年を!!!
霧原一輝 りゅう 亀吉