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霧原一輝 / 著者紹介

日記

2011年12月06日(火)

もう師走

 日曜日は取材旅行で、月曜日には上京して、数社の編集さんと打ち合わせ。
 来年の出版予定は今のところ11冊で、3月からうれしい連載も決まっている。踏ん張らないといけない。

 新宿中村屋の地下「マシェーズ」で打ち合わせということだったのだが、あるはずの建物がない。えええ? 神隠しにあったかと思いましたよ。確かにここなんだけど見あげるビルには網がかかっていて工事中の様子。
 どうしようと焦っていたら、編集さんがやってきて事なきを得た。
 どうやら、中村屋本店自体が新店舗のために建替え中らしい。ここで打ち合わせの方はご用心を。今「マシェーズ」は休業中です。
 
 その後、近くのカフェで実りある打ち合わせを終えて、交番前の「八吉」に行ったら、予約が入ってないという。そんなはずはない、と編集さんは焦り、結局調べたら「八吉」の他の店に予約が入っていたことが判明。
「八吉」って新宿だけでも6店舗あるらしい。3つまでは知っていたけど。結局、その店に急遽席を作ってもらって、他に行く必要はなく済んだ。けっこう、同じことが起こっているらしい。
 酒も魚も美味しいから贔屓にしてるけど、紛らわしすぎませんか(笑)。

 今日は書き下ろしのゲラチェックを終えて、これから新作の書き下ろし。
  
 

2011年12月14日(水)

『初恋アゲイン』発売

『初恋アゲイン』(双葉文庫)が発売されました。
「同窓会ツアーの恩恵 美熟女との甘い夜!? 日刊ゲンダイ&双葉社HPで人気絶大の連載!」
 というのが帯のキャッチコピーです。連載された『人妻同窓会』にたっぷりの加筆を行ったもので、初恋の女や高校の女教師などステキな女がいっぱいでてきますよ。
 連載中にいただいたハガキ8枚にわたる強烈なファンレターが忘れられません。さすがに、これほどまでのは初めてだった。

 昨夜は上京して、編集さんとお疲れさま会と同時に打ち合わせ。
 編集さんが次回作のアイデアを出してくれたので、「あ、それいいですね。だったら、こういう入り方で、ここでこうして」「いいですよ、それ。ゾクゾクする。じゃあ、ここでこうして」みたいなやりとりで、あっという間に一本の構想ができあがる。いやあ、至福のひと時でした。
 ツーカーで分かり合える編集さんを持つことは大切なことだと、あらためて感じた夜でした。

 仕事はひたすら書き下ろし。というわけにはいかなくて、これから月刊誌の短編にかかるところ。今年も仕事をしながら、除夜の鐘を聞くことになりそう。

 あ、忘れていた。特選小説の増刊号『こんな官能小説が読みたかった! 2012年版』が出ていて、霧原の「秘すれば華」が再録されています。「作家がオススメする官能文庫」も書いていますよ。対談企画の睦月さんと藍川さんの掛け合いが面白い。突っ込む睦月さん、それを軽妙に受け流しつつ言うべきことは言うお京さん。ご両人とも名人の域だな、これは。


2011年12月20日(火)

びっくり!

『特選小説1月号』に「老いらくの恋」という作品を載せたのですが、なにしろオシッコと紙オムツの話で、全編を通して、尿で汚れたオチンチンを息子の嫁がおしゃぶりするというトーンで貫かれているので、もしかしたら読者に引かれるかもしれないと思い編集部に「どう?」と読者の反応を問い合わせてみた。
 そうしたら……これが人気爆発で、『特選小説』でここ数年行われている人気投票での最多獲得票数を上回る可能性さえ秘めている、らしい。
 いやあ、これにはびっくりしました。
 大人の紙オムツの話が一位になるのは、どうかなというのもあるし、複雑な心境でもあるのです。
 ただ、どうせなら記録保持者になりたいというささやかな野望もあり、「老いらくの恋」を読まれて、いいと思った方はまだ遅くはないので、ハガキを出していただけたらと切に願う次第です。
 懸賞応募は今日20日の消印まで有効のようですが、景品に関係ない純粋なファンレターなら多少遅れてもカウントされるかもしれません。わからないですけど(笑)。

仕事はその「特選」の短編を書き終えて、ふたたび竹書房の書き下ろし。
りゅうの右目の周囲が茶色く爛れているのが、ちょっと心配。

2011年12月27日(火)

たぬき

 家の周りに「たぬき」が出現。
 隣家の果樹園になっているところで、落下して干し柿になったものとかを食べている様子。りゅうがワンワン吼えてもいっこうに気にすることはなく悠々と食べている。かなりデカイ。
 脅しても知らぬふり。
 隣家の校長先生の美人奥さん(この村の××小町と呼ばれている)が動物好きでかつて、たぬきに餌付けしていたというから、たぶんそのたぬき。この奥さんはとにかく飼育好きでデカイ水槽に30センチ以上の金魚がいっぱい泳いでいる。
 このたぬき、いつまで出るのだろう?
 ちなみに亀吉は完全に水底で冬眠に入り、りゅうは右目も回復して元気。

 愛車パジェロミニのタイヤをスタッドレスに替えて、洗車。
 こちらに引っ越してから、仕事部屋で20年動きつづけてきた換気扇がついにへたって、交換する。一ヶ月前に買って、様子を見ていたのだけど、スイッチを入れても動くのに10分かかるようになり……。20年×330日×8時間と計算しても膨大な稼動時間。タバコの脂でべとべとになりながらよく働いてくれた。

 仕事は自分に鞭打っているものの……。年の瀬を迎えて、休もう、休もうとする自分の体と精神が歯がゆい。

2011年12月31日(土)

年越し

 除夜の鐘まで、あと3時間。
 みなさまはどのようにお過ごしでしょうか。

 霧原はボクシングの世界ミニマム級タイトルマッチで、井岡一翔の鮮やかな1ラウンドKO勝ちを見て、これから書き下ろしの第5章にかかるところ。
 この数年ずっとこう。2月刊の書下ろしが入っている間はこれがつづくでしょう。濡れ場を書きながら、年を越すのも、なかなか乙なものです。

 みなさまのおかげで充実した一年でした。
 本は11冊出ましたし、週刊誌、新聞、小説誌の連載にも恵まれました。
 じつは今年の目標は、新しい版元で書かせていただくことだったのですが、それに関しても来年早々に出るものを含めて5社ほど新しい出版社で書かせていただき一応目標は達成できたかなと思っております。
 それもこれも、読者のみなさま、編集者の方、ならびに霧原の創作意欲をかきたててくれた関係者のみなさんのおかげです。深く感謝しております。

 今年でもっとも強く感じたのは、愛読者、そしてファンの存在でした。
 連載が多かったこともあり、読者のみなさんから強烈なハガキ、手紙などを多くいただき、ああ、自分にはこうして熱心に読んでくださるファンがいるんだなと強く感じました。
 だからと言って、そのファンのために書く、などとおこがましいことは言えないので、結局は自分が納得するものを書くしかないのですが。
 ある編集さんから、「読者に『媚びる』のではなく、『添う』ということがどういうことなのか、作品を通して教えていただいたような気がいたします」
 というメールをいただき、いたく感激しました。

 来年の抱負は元日に書きます。
 まずは、この一年のみなさまへのお礼を。

 みなさま、良いお年を!!!

 霧原一輝 りゅう 亀吉

  

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