先日、玄関の掃き掃除をしていたら、蚊が一匹まとわりついてきて、霧原の足、腕に止まり、さらに左頬に止まった。
デング熱!!! という言葉が一瞬にして浮かび、反射的に蚊を叩いたら、自ら左頬にビンタすることになり、痛かった。
それだけでなく、メガネのピントが合わなくなった。
要するに、フレームが歪んだのだ。
それだけ、強く「ひとりビンタ」してしまったのだ。 そう、蚊が大嫌いだ。
だから、デング熱の報道があった直後に、近くの薬局に即走り、あらたにノーマットを購入。したがって、今家にはノーマットが三つあり、常時稼働中。
仕事部屋には小さな「黒ぶた」さんが緑のランプを点けている。
デング熱、最初は天狗熱だと思っていた。
デングはダンディという意味であり、罹った人が背中が痛くて、背をまっすぐに伸ばすから、その姿勢をダンディと感じてそう命名された――とテレビで言っていた。
代々木公園は若いころ、芝居の稽古に常時使っていたし、明治神宮もよく行ったし、なんか他人事とは思えないんだな。
現在55名だけど、これから二次感染が起こるだろう。
つまり、罹った人の血を吸った蚊は、8−10日で全身にウイルスが行き渡り、その蚊に刺されると、発病する。
ネズミ算ってやつ。
まあ、そんなにシマカはいないので、それほど広がらないとは思うけど。
そうそう、思い出した。あの寺山修×氏、我々は「ムッシュ」と呼んでたけど、蚊が大嫌いで、外国行く時も一人用の蚊帳を持っていってて、ムッシュが床についたら、誰かさんが、そっと蚊帳をかぶせてましたね。
ムッシュが生きていてくれたら――って、今も思いますね。
という訳で、われわれも「天狗熱」に罹らないで「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」で、がんがん書きましょう。