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霧原一輝 / 著者紹介

日記

2011年12月27日(火)

たぬき

 家の周りに「たぬき」が出現。
 隣家の果樹園になっているところで、落下して干し柿になったものとかを食べている様子。りゅうがワンワン吼えてもいっこうに気にすることはなく悠々と食べている。かなりデカイ。
 脅しても知らぬふり。
 隣家の校長先生の美人奥さん(この村の××小町と呼ばれている)が動物好きでかつて、たぬきに餌付けしていたというから、たぶんそのたぬき。この奥さんはとにかく飼育好きでデカイ水槽に30センチ以上の金魚がいっぱい泳いでいる。
 このたぬき、いつまで出るのだろう?
 ちなみに亀吉は完全に水底で冬眠に入り、りゅうは右目も回復して元気。

 愛車パジェロミニのタイヤをスタッドレスに替えて、洗車。
 こちらに引っ越してから、仕事部屋で20年動きつづけてきた換気扇がついにへたって、交換する。一ヶ月前に買って、様子を見ていたのだけど、スイッチを入れても動くのに10分かかるようになり……。20年×330日×8時間と計算しても膨大な稼動時間。タバコの脂でべとべとになりながらよく働いてくれた。

 仕事は自分に鞭打っているものの……。年の瀬を迎えて、休もう、休もうとする自分の体と精神が歯がゆい。

2011年12月20日(火)

びっくり!

『特選小説1月号』に「老いらくの恋」という作品を載せたのですが、なにしろオシッコと紙オムツの話で、全編を通して、尿で汚れたオチンチンを息子の嫁がおしゃぶりするというトーンで貫かれているので、もしかしたら読者に引かれるかもしれないと思い編集部に「どう?」と読者の反応を問い合わせてみた。
 そうしたら……これが人気爆発で、『特選小説』でここ数年行われている人気投票での最多獲得票数を上回る可能性さえ秘めている、らしい。
 いやあ、これにはびっくりしました。
 大人の紙オムツの話が一位になるのは、どうかなというのもあるし、複雑な心境でもあるのです。
 ただ、どうせなら記録保持者になりたいというささやかな野望もあり、「老いらくの恋」を読まれて、いいと思った方はまだ遅くはないので、ハガキを出していただけたらと切に願う次第です。
 懸賞応募は今日20日の消印まで有効のようですが、景品に関係ない純粋なファンレターなら多少遅れてもカウントされるかもしれません。わからないですけど(笑)。

仕事はその「特選」の短編を書き終えて、ふたたび竹書房の書き下ろし。
りゅうの右目の周囲が茶色く爛れているのが、ちょっと心配。

2011年12月14日(水)

『初恋アゲイン』発売

『初恋アゲイン』(双葉文庫)が発売されました。
「同窓会ツアーの恩恵 美熟女との甘い夜!? 日刊ゲンダイ&双葉社HPで人気絶大の連載!」
 というのが帯のキャッチコピーです。連載された『人妻同窓会』にたっぷりの加筆を行ったもので、初恋の女や高校の女教師などステキな女がいっぱいでてきますよ。
 連載中にいただいたハガキ8枚にわたる強烈なファンレターが忘れられません。さすがに、これほどまでのは初めてだった。

 昨夜は上京して、編集さんとお疲れさま会と同時に打ち合わせ。
 編集さんが次回作のアイデアを出してくれたので、「あ、それいいですね。だったら、こういう入り方で、ここでこうして」「いいですよ、それ。ゾクゾクする。じゃあ、ここでこうして」みたいなやりとりで、あっという間に一本の構想ができあがる。いやあ、至福のひと時でした。
 ツーカーで分かり合える編集さんを持つことは大切なことだと、あらためて感じた夜でした。

 仕事はひたすら書き下ろし。というわけにはいかなくて、これから月刊誌の短編にかかるところ。今年も仕事をしながら、除夜の鐘を聞くことになりそう。

 あ、忘れていた。特選小説の増刊号『こんな官能小説が読みたかった! 2012年版』が出ていて、霧原の「秘すれば華」が再録されています。「作家がオススメする官能文庫」も書いていますよ。対談企画の睦月さんと藍川さんの掛け合いが面白い。突っ込む睦月さん、それを軽妙に受け流しつつ言うべきことは言うお京さん。ご両人とも名人の域だな、これは。


2011年12月06日(火)

もう師走

 日曜日は取材旅行で、月曜日には上京して、数社の編集さんと打ち合わせ。
 来年の出版予定は今のところ11冊で、3月からうれしい連載も決まっている。踏ん張らないといけない。

 新宿中村屋の地下「マシェーズ」で打ち合わせということだったのだが、あるはずの建物がない。えええ? 神隠しにあったかと思いましたよ。確かにここなんだけど見あげるビルには網がかかっていて工事中の様子。
 どうしようと焦っていたら、編集さんがやってきて事なきを得た。
 どうやら、中村屋本店自体が新店舗のために建替え中らしい。ここで打ち合わせの方はご用心を。今「マシェーズ」は休業中です。
 
 その後、近くのカフェで実りある打ち合わせを終えて、交番前の「八吉」に行ったら、予約が入ってないという。そんなはずはない、と編集さんは焦り、結局調べたら「八吉」の他の店に予約が入っていたことが判明。
「八吉」って新宿だけでも6店舗あるらしい。3つまでは知っていたけど。結局、その店に急遽席を作ってもらって、他に行く必要はなく済んだ。けっこう、同じことが起こっているらしい。
 酒も魚も美味しいから贔屓にしてるけど、紛らわしすぎませんか(笑)。

 今日は書き下ろしのゲラチェックを終えて、これから新作の書き下ろし。
  
 

2011年11月22日(火)

届いた

 本がいろいろと届いた。
 一冊目は「特選小説」1月号(綜合図書)で、霧原は「老いらくの恋」という短編を書いています。オシッコいやオムツの話です。
 次は「小説NON」12月号(祥伝社)で、霧原は「喪服の女」という短編を書いています。簡単に言うと「葬儀フェチ」をヒロインにした話。

 最後が書き下ろしで『叔母のくちびる』(二見文庫)。今回のいしいのりえさんの表紙はなかなかいいです。叔母ものですが、一味違ったものになっていると思います。
 霧原が高校生(最後は32歳になるのですが)を主人公としたのはこれが初めて。さて、どんな仕上がりになっているのか、ちょっと不安でもありますが、新鮮であることは間違いなく、興味を惹かれるかたはぜひ。
 28日発売です。

 打ち合わせで某編集部から近い飲食店に入ったところ、店のご主人が「先生」と私をお呼びになり、なんだか親しみのある顔をなさるので、うん? と思っていたのだけれど、帰り際に編集さんから「ご主人、霧原さんのファンで、読むと勃つと言ってましたよ」って。
 ああそれでと謎が解けたけど、もう少し早く言ってほしかった(笑)。
 失礼な態度を取って失望させなかったかしら? 私は呑んで酔うと、傲慢になりがちで一言多くなるので、ちょっと心配。
 あのときはまだそんなに酔っていなかったから大丈夫だと思うけど。
 著作を読んで勃ててもらえるのは、ほんとうれしいのですが、顔を合わせるとなんだか照れるというか(笑)。

 というわけで、仕事はひたすら書き下ろし。まだまだ終わらない。

 

2011年11月13日(日)

冬の空

 寒くなってきた。りゅうが夜中に腹へった、相手をしてくれと啼くので、庭に出てドッグフードをやり、少し遊んでやる。
 寒くなると、りゅうも体毛が伸びて、顔があきらかにふっくらしてくる。狐顔が狸になり、よく言えばヌイグルミみたいにかわいくなる。りゅうの父犬は四国産まれでりゅうも野生が強いから、かわいいと言われたらきっと不本意だろうが。
 夜中、相手をしながら空を見あげると、まだ葉っぱをつけたケヤキの枝の間から、煌く星が見える。
 冬になると、どうしてこんなに鮮やかに輝いて見えるのだろう?
 ほんと、冬の星は際立っている。

 仕事は一段落つき、今週はゲラを二本あげ、今は廣済堂の書き下ろし。
 あっ、肝心なことを忘れていた。
 双葉のWEBに連載中の『人妻同窓会』が木曜日掲載分で最終回を迎えました。
「日刊ゲンダイ」連載の途中から双葉WEBに移るという離れ業(?)をした作品ですが、好評のうちに終えられたのもみなさまの温かい声援があったからこそ。
 ちなみに、この作品はタイトルを変えて、12月に双葉から発売されます。そちらもよろしくお願いいたします。

 

2011年11月05日(土)

『蜜のしたたる宿』発売

 本日、『蜜のしたたる宿』が発売されました。霧原にとっては新しい版元です。
 時代小説でおなじみのコスミック出版が、あらたに官能文庫を創刊することになり、霧原は睦月影郎氏とともに先陣を切ったということです。
 この表紙がスゴイです。今までこんな表紙見たことがなかった。青畳に緋襦袢からのぞく女の足で、しかも実写ですから。意気込みが伝わってくる。
 内容も、「特選小説」に一年以上かけて連載したもので、醸造期間たっぷりの自信作。ぜひ手にとっていただきたいです。

 今月の刊行は、同書以外に月末に二見から書き下ろしの『叔母のくちびる』が出ます。
 20日過ぎには、霧原の短編が掲載された「特選小説」と「小説NON」が出ます。そのどれもが根性入れた作品です。
 
 今週は取材に近くの温泉地に行ってきた。この季節に温泉というと羨ましく思われるかもしれませんが、実際は取材ですから何もいいことありません。
 観光地でひとりで泊まれる宿って以外に限られてる。紅葉にはまだ早いし、そこの売りである365段の石段のぼっていても、頭にあるのは小説の構想ばかり。一杯やった後だっただけに途中で吐き気に襲われて、へたり込む始末。
 宿に帰ってからも、二本の短編のゲラチェックして、構想練って、結局朝までかかって、バイキングの朝食とってから2時間爆睡。
 いや、けっこう楽しんでいますから、お気遣いなさらぬよう。
 

2011年10月29日(土)

幻の蝶

 日本蝶類学界の調査隊がブータンで「ヒマラヤの貴婦人」とも呼ばれるブータンシンボリアゲハを80年ぶりに採集確認したという記事が新聞の一面に載っていた。12センチというから相当デカイ。これがひらひら飛んでいたら、幻想的だろう。
 まず思ったことは、私も参加したかった……。
 小さい頃から、となりのお兄ちゃんの子分になって、近くの神社で蝉やカブトムシ、クワガタを捕ることに奔走し、『ファーブル昆虫記』を貪り読み、長じては奥本大三郎先生の著書を愛読して、今も先生の『虫の宇宙誌』は大切に取ってある。
 一時期、蝶の採集に凝り、蝶を網で捕まえては展翅して、自分だけの標本を作っていた。捕まえたら素早く胸を押して仮死状態にするのがコツで、いつまでも網のなかで暴れさせておくと、翅の燐粉は落ちるは触覚は取れるはで、展翅しても「カンピン」にはならない。
 最高のカンピンを作るためには、孵化させてすぐ殺して展翅してしまう。
 残酷にならないと、美は産めない。
 いつの間にか、やめてしまった。今はそんな殺生、とてもできない。やさしくなってしまったんだな。
 その代償行為として、小説のなかで、美しい女を採集しているのかもしれない。

 今週は「小説NON」の短編を書き、二見の新作のゲラチェックをして、今は双葉のWEB連載『人妻同窓会』のラストを書き終え、中断していた一冊にまとめるための加筆訂正の作業を再開している。これを終えたら、短編50枚を書き、それでまた1クール終わる。
 そうすれば、来月は廣済堂の書き下ろしに集中できる。
 最近短編を多く書いてるなと思って数えてみたら、この数ヶ月で7本書いてる。ちょっと書きすぎだな。

2011年10月23日(日)

どこに落ちた?

 オルフェーヴルが菊花賞に快勝して三冠馬になった。
 ひさしぶりに強い馬を見た。来年は世界に羽ばたいてほしい。
 
 今日は外出を控えていた。家にいてもあたるときはあたるから意味ないけど。
 ドイツの衛星「ROSAT」は「地球の誰かに当たる確率は2000分の1、特定の個人に当たる確率は26兆分の1」だというけれど、これって考えたら相当の確率。
 原発めがけて欠片が降ってきたら、どうするんだと想像するのは私だけではないだろう。直撃したら、打ち上げ国に「無限の賠償責任」があると定められているようだけど。
 午前中にインドから中国の上空で大気圏突入したらしいから、その近辺に落ちたのだろうが……。
 しかし、アバウトすぎないか。なんとかしてほしい。

 〆切が立て込んでいて、アップアップしている。はい、いけないのはこの私です。計画を立てるものの、結局は〆切間際にならないと書けないという、この諦めの悪い粘着気質をなんとかして変えなければいけない。
 

 

2011年10月14日(金)

復帰

 喉からの風邪を引き、熱が出て、きっちり3日寝込んでいた。
 唾を呑むのも痛いほどで、熱もある。こうなると、仕事はできない。神様が休めとおっしゃってたんだろう。
 禁煙の成果が出て、ようやく喉の炎症がなくなり、風邪が抜けて、今日から復帰。

 3日書かないと、書くものに自信が持てなくなる。
 タバコが自由に吸えないせいもあるかもしれない。