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霧原一輝 / 著者紹介

日記

2014年09月14日(日)

惰眠

 朝、書いていたら(というより、推敲)、ふっと異次元に吸い込まれるような感覚とともに、目の前のパソコン画面が遠くなり。
 簡単に言うと、居眠りしたんだけど、この状態で推敲などしては、読者に失礼にあたると、ソファでごろ寝したら、扁桃腺腫れて熱が出てきて……。

 昨日、父の一周忌でとんぼ返り帰郷したのだけれど、新幹線で気づいたら、口をだらしなく開けて寝てたので、そのときさまざまな細菌を喉の粘膜に取り込んでしまったのでしょう。
 朝、4時に起きて、まだ暗い中、りゅうの散歩させて、シャワー浴び、朝いちばんの電車で帰郷だから、そりゃあ居眠りもする。

 今日はゆっくりと朝寝したかったのだけれど、りゅうが許してくれない。
 朝の5時半になると、「うわあんッ、わん」と。
 翻訳すると「こらあ、いつもでも寝てないで、俺様を散歩に連れていけ。一日一回の散歩で我慢してるんだぞ。うんこしたいし、膀胱だってぱんぱんなんだ――起きろ、こら」

 で、無視できればいいんだけど、だいたい最初の「うわあんッ」の途中あたりでカッと目が覚める。母親は赤ん坊の泣き声で瞬間的に目を覚ますというけど、あれなんですね。

 薬、飲んで、だいぶ喉の腫れが引いたので、仕事はこれからする。絶対にする。おそらくする。たぶん、する……。する……。……。
 

 
 
 

 

2014年09月10日(水)

『輪廻の春』発売

 今日、『輪廻の春』(イーストプレス 悦文庫)が発売されました。
「抗えぬ、女体曼荼羅の淫楽の果て」と帯にあるように、「いい女」を目いっぱい書きました。
 美代吉、栄美子、暁子、愛子、結衣……。
 あなたはどのヒロインが好きでしょうか?
昭和と平成のはざまで男はどう生きればいいのでしょう?

http://www.amazon.co.jp/%E8%BC%AA%E5%BB%BB%E3%81%AE%E6%98%A5-%E6%82%A6%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E6%82%A6%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%9C%A7%E5%8E%9F-%E4%B8%80%E8%BC%9D/dp/4781612016/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1410040564&sr=1-1

 今、嵌まっていて、書く前に必ず聞くのが、クレージーケンバンドの『昼顔』。 いいね!

2014年09月09日(火)

寄席

 錦織選手、残念でした。また来年ですね。たぶん、来年中には4大タイトルのひとつは獲ると思う。
 一番得したのはWOWOWで、何十万という人が加入したみたい。「MOZU」ではTBSと提携して加入促進してたけど、それほど入らなったと思う。
 まあ、ずっとテニスを放映してきたので、そのご褒美ですね。
 加入者が多くなれば、それだけ連続ドラマWに使えるお金が増えるので、視聴者にとってもいいことですね。

 昨日は、午前中に書き下ろしを一応ラストまで書き、ほっとしたところにタイミング良くお誘いがかかったので。
 友人と彼のガールフレンドの美人女優にお邪魔虫させてもらって、新宿の「道楽亭」の寄席に。
 http://www.ryus-dourakutei.com/pctop.html
 桂宮治と古今亭志ん八という二つ目の寄席。
 間近で聞く落語(2メートルくらい)は迫力ありましたね。
 好対照の二人だったけど、桂宮治は天才ですよ。
 振り切れ方が尋常でない。俳優もやっていたというから、乗り移っちゃうんでしょうね。

 その後、寄席の打ち上げに出て、見知らぬ人と楽しく語らい。
 それから、特選編集部と目と鼻の先だったので、忙しいH編集長を呼んで、いつもの「へぎそば昆」で楽しく呑み食いして、語らい、最後にへぎそばで締める。

 電車がなくなったので、タクシーで。
 美人女優を大崎で落とし、辻堂まで。運ちゃんが道間違えて、ものすごい金額になり、カードで払いましたよ。
 すみませんって、あとで若干のお金、バックしてもらいました。
 もちろん、丁重に受けとらせていただきましたが。

 また、寄席に行こうと思う。 

 

 
 

 
 

2014年09月07日(日)

新刊予告

 錦織圭、すごすぎる。
 全米オープンテニスで、決勝戦進出ですからね。
 私もテニスやってたからわかるけど、とくにシングルスは格闘技ですよ。ほんと過酷で、やってて死にそうになる。ミスなんか引きずってたら、こてんぱんにやられる。気持ちの切り替えを学びましたね。
 9日の決勝戦は、またテレビの前で正座して観ます。
 4時間は長すぎるけど(笑)

 数日後、9月10日に新刊『輪廻の春』(悦文庫)が出ます。
 http://www.amazon.co.jp/%E8%BC%AA%E5%BB%BB%E3%81%AE%E6%98%A5-%E6%82%A6%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E6%82%A6%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%9C%A7%E5%8E%9F-%E4%B8%80%E8%BC%9D/dp/4781612016/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1410040564&sr=1-1

 「特選小説」の好評連載したものが、ようやく陽の目を見ました。
 ずっと書きたかった、昭和と平成のはざまで揺れる男の半生記です。
 4月に出した『セピア色の秘帳』と対をなす作品だと思う。
 この2作品が、同じ年に刊行できたのも、きっと何かの力が働いているんだと感じます。
 ぜひぜひ、手に取っていただければ。
 心から、読んでいただきたいですね。

 

2014年09月06日(土)

ロマゴン強え!!

 出たばかりの「特選小説別冊 官能小説人妻コレクション【紅】」(総合図書)に、「蝉の鳴く季節」50枚が掲載されています。だいぶ前に書いた作品ですが、今読むと、また新鮮です。
 で、報告を忘れていましたが、新雑誌「新鮮小説」(コスミック出版)にも、再録ものですが「甘い罠」50枚を上梓しています。

 昨夜のダブルタイトルマッチ、血沸き肉踊りましたね。
 八重樫東対ローマン・ゴンサレス戦は、途中からこれは楽して観てはいけないと、ソファに正座して拝見させていただきました。
 いろいろと思うことがあったけど、書き始めたら原稿用紙10枚くらいかかるから、ここでは書きませんが、しかし、後世に語り継がれる一戦だったことは確かだな。
 で、井上尚弥が一階級あげて、ジムの先輩の「借りを返す」と、ロマゴンに挑戦するという話がある。
 一階級違うとパンチも体力も全然違うというから、フライ級に慣れてから、挑戦してほしい。他の団体でチャンプになってから、統一戦で戦ってもいいかな。
 井上の「ガラスの拳」さえもてば、最高の試合になると思う。
 関東でやるなら、ぜったいこの目で観に、会場に駆けつけます。

 ボクシング、最高!!!
 

2014年09月05日(金)

天狗熱?

 先日、玄関の掃き掃除をしていたら、蚊が一匹まとわりついてきて、霧原の足、腕に止まり、さらに左頬に止まった。 
 デング熱!!! という言葉が一瞬にして浮かび、反射的に蚊を叩いたら、自ら左頬にビンタすることになり、痛かった。
 それだけでなく、メガネのピントが合わなくなった。
 要するに、フレームが歪んだのだ。
 それだけ、強く「ひとりビンタ」してしまったのだ。

 そう、蚊が大嫌いだ。
 だから、デング熱の報道があった直後に、近くの薬局に即走り、あらたにノーマットを購入。したがって、今家にはノーマットが三つあり、常時稼働中。
 仕事部屋には小さな「黒ぶた」さんが緑のランプを点けている。

 デング熱、最初は天狗熱だと思っていた。
 デングはダンディという意味であり、罹った人が背中が痛くて、背をまっすぐに伸ばすから、その姿勢をダンディと感じてそう命名された――とテレビで言っていた。
 代々木公園は若いころ、芝居の稽古に常時使っていたし、明治神宮もよく行ったし、なんか他人事とは思えないんだな。
 現在55名だけど、これから二次感染が起こるだろう。
 つまり、罹った人の血を吸った蚊は、8−10日で全身にウイルスが行き渡り、その蚊に刺されると、発病する。
 ネズミ算ってやつ。
 まあ、そんなにシマカはいないので、それほど広がらないとは思うけど。

 そうそう、思い出した。あの寺山修×氏、我々は「ムッシュ」と呼んでたけど、蚊が大嫌いで、外国行く時も一人用の蚊帳を持っていってて、ムッシュが床についたら、誰かさんが、そっと蚊帳をかぶせてましたね。
 ムッシュが生きていてくれたら――って、今も思いますね。


 という訳で、われわれも「天狗熱」に罹らないで「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」で、がんがん書きましょう。 
 

2014年09月01日(月)

訂正

 もう9月。今年もあと三分の一しかない。

 訂正です。
 昨日、『輪廻の春』のサイン本、置かれる書店を、書泉グランデと書泉ブックセンターと書きましたが、「書泉グランデと書泉ブックタワー」に訂正します。

 今日は夕方から上京して、打ち合わせ。
 その前に、第4章を終えて、構想をふたつばかり練らないといけません。
 まだ、朝の7時だから、何とかなるだろう。

2014年08月31日(日)

なりふりかまわず書く――

 我々の仕事は、とにかく書く。ひたすら書く。なりふりかまわず書く――。
 それしか、認められる方法はありません。

 で、今朝も午前5時に目が覚めた。で、愚息が珍しく元気いっぱいで。
 ううむ、どうしよう。まだ外は暗く、りゅうの散歩には早い。で、こんなに元気なのだから、もったいないと、思わず手す……。
 
 いかん、朝から大変なエネルギーを消耗してしまった。これでは、執筆に差支えると、昨夜作り置きをしておいた、特製カレー(バーミキュラ鍋でバーミキュラオリジナルカレー粉を使用)を食したところ、美味すぎて食べ過ぎ。

 これはいかん、こんなにたらふくではエッチなことは考えられない――。

 で、早速、りゅうを連れて、約1時間かかる最長散歩コースに。
 海岸線のサイクリングコースを歩いていたら、ジョギング中の70歳くらいの長身のオジサマが走ってきました。
 で、私とりゅうの横まで追いついたところで、立ち止まったと思ったら――。
「ハーイ、はいはいはい!!!」
 と、嬌声をあげ、くるりと踵を返して、来た道をジョギングで帰っていかれました。

 心臓、ひっくり返り。
 声、大きすぎ。何も真横で掛け声かけなくても。
 たぶん、あれがオジサマのルーティンで、ああやって気合入れないと、Uターンできないんでしょうが。

 で、今度は真面目な仕事の話。
 9月10日発売の『輪廻の春』の、サイン本書きました。
 書泉グランデと書泉ブックセンターに置くそうです。霧原のサイン本が欲しいという方は(居るのか?)、ぜひぜひ書泉グループへ。
『夢一夜』というへたくそな文字が添えられています。

 今日でもう8月も終わり。
 馬力かけて、仕事しないと。

 

 

 

2014年08月25日(月)

あれは何だったんだ?

 りゅうの散歩を終え、霧原と同世代の超有望新人(新人でもないか、もう)から送ってもらった、ディックミネの『ダイナ』を聴きながら書いてる。
 日刊ゲンダイに連載していた『ひと夏の蜜情』に、一章付け加え、推敲してさっき送ったところ。直前まで、最後の一行に悩んでたけど。
 10月初旬に双葉文庫で出る予定。
 日刊ゲンダイと双葉WEBの担当者お二人に「良い読後感ですね」とお褒めの言葉をいただき、肩の荷をおろした感じ。

 で、この小説にも出てくる湘南の渚でのこと。
 一か月ほど前の朝の5時半、りゅうとともにいつもの公園から海岸というコースを散歩しておりました。
 浜辺におりていくと、まだ開店前の「海の家」の階段にサーファらしい男二と、いかにもリラックスした服装の若い女二人が楽しそうにくっちゃべっておりました。
 ハントされてるんだろうなと、若干すねた目で視野の片隅にとらえながら、その前を通り過ぎていくと、
「それ、なんて犬種ですか?」
 と、4人のうちの一人の女性が立ち上がって、寄ってきました。
「あ、はい、芝犬ですけど」
 と答えながら、内心、見りゃわかるだろうと彼女の審犬眼を疑う私。
「わたし、また海に入るから」
 と3人に断りを入れて、彼女はなぜか私とりゅうについてきたのです。見ると、確かに膝下までのくたっとしたワンピースの裾が濡れている。
 しばらく一緒に歩いて、何をしていらっしゃる方ですかと訊かれて
「まあ、一応文章を書いて」
 と曖昧に答える霧原。まさか、初対面の人に「エッチな小説書いてる」とは言えない。と、彼女が
「いかにも、ソウゾウリョクありそう」と。
 で、このソウゾウリョクが「想像力」を指すのか、はたまた「創造力」を指すのか、どっちだろうとで、悩んでいると、彼女も病院で働いていると打ち明けてくれて。
 で、「海の家」からはだいぶ離れてしまったので、大丈夫かなと思っていると、彼女が言いました。
「犬って一目で、その人がいい人かどうか見抜くんですよ。わたし、悪い女だから」
 わ、悪い女って、どういうことだ? 
 もしかして、俺を誘っているのか、それとも病院で何か人には言えないことをしているのかと、あっち方面の「想像力ありそうな」私は妄想をふくらませてしまう。
 と、彼女はいきなり、りゅうの前にしゃがんだ。
 おっ……と息を呑んでました。
 見えてますよ。
 大きく開いた胸元から、白いおっぱいが、ノーブラのいかにも柔らかそうなBカップほどのふくらみが、ほぼ見えてますよ!
 どちらかというと外側を向いていて、左右の房が離れてますね。
 しかし、ぎりぎりのところで、ビーチクは隠れていて、それが、もっと見たいという男の抗しがたい欲望をあおってくる。
 で、彼女が手を伸ばそうとするので、必死に止めました。りゅうは臆病で、怖いと思うその裏返しで、時として、乱暴になるからです。
 で、彼女が言いました。
「私、指の一本くらいなくなっても平気です。ほら……」
 と、しゃがんだまま私に左手を見せてくれました

 人ってすぐには気づかないのですね。想定外のことには。彼女が言いました。
「薬指の先がないでしょ」
 目を凝らすと、確かに、薬指の第二関節から先がなかったのです。
 彼女が立ち上がり、小さいころにお姉ちゃんの自転車に指を取られたのだと――。
 一気に気持ちが沈みましたね。
 かわいい妹の指を欠損させてしまった、姉の贖罪。そして、気丈にふるまう妹――。
 と、彼女はまたりゅうの前にしゃがんだので、おっぱいがまた……。
 私は悪い女、欠損した薬指、もろ見えのおっぱい――。

 で、つづきはというと、残念ながらありません。
 彼女は、二人のサーファが離れていくのを見て、
「友達がひとりになってるから、戻りますね」と、「海の家」の階段で待つ友人のもとに帰っていきました。

 何だったんだ、今のは?
 要するに、俺はサーファから逃れるために利用されたのか?
 霧原とりゅうはしばし呆然としていました。

 もちろん作家ですから、転んでもただじゃ起きません。
 その数日後、日刊ゲンダイの連載。ヒロインであるお嬢様にこう言わせてました。
「わたし、悪い女ですよ」――。



  
 
 

2014年08月20日(水)

『とろり蜜嫁』発売

 今日『とろり蜜嫁』(竹書房)が発売されました。
 竹では前回、かなりはっちゃけてしまったので、今回は原点に戻り、板長の義父と美しい息子の嫁との禁断の関係を、「とろり」と書かせてもらいました。
 いやらしくも、どこか微笑ましい。
 読んでいただけたら、幸いです。
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%A8%E3%82%8D%E3%82%8A%E8%9C%9C%E5%AB%81-%E7%AB%B9%E6%9B%B8%E6%88%BF%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%B3%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%9C%A7%E5%8E%9F-%E4%B8%80%E8%BC%9D/dp/4812488478/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1408507773&sr=1-2

 仕事は長編の書き下ろしを終えて、新しい書き下ろしに入ったところ。
 暑気払い、アンド傷心払いの夏のイベントもすべて終え、ひとまず秋まではただ書くだけ。寂しいですね。
 今、霧原の頭にはつねに、プリンセスプリンセスの『M』と、石川セリの『八月の濡れた砂』が流れている。誰にも打ち明けられないのが、つらい――。
 なあんて、ウソですよ。