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霧原一輝 / 著者紹介

日記

2012年05月01日(火)

春雷

 昨夜は、春雷が鳴り響き、ほぼ同時にりゅうの「ワン、ワン」という狂ったような吼え声が。
 ああ、やはりダメなんだなと、家に入れてやると、すでに目は虚ろで回路が壊れている。ぶるぶる震え、助けを求めて手を差し伸べてくるので、よしよししてやる。
 普段は勝気で野性が強く、たまに甘えた後も、「俺はそんなことしてません」とシカとしているのに……そんなりゅうがかわいい。

 今日は昼に日刊ゲンダイからFAXが届く。連休明けの5月8日から連載開始の『熟女探偵団』の一週間分のゲラ。途中で記録用紙が切れ、入れなおして再開するものの、白紙だけが出てくる。
 そう、用紙を裏表反対にセットしてたんですね。何度もやり直してもらい、日刊ゲンダイのIさんには、ほんとお手数かけました。
 タイトルが『熟女探偵団』ですから、内容も推して知るべし。
 挿絵は前作と同じ、大柴宗平さん。忙しいことは重々承知していますが、4ヶ月間お願いします!!!
 なお、これは双葉社とのコラボ企画で、二週間遅れで双葉のWEBにも連載されます。

 そうそう、昔の親友作家が二見文庫から、復刻版を出しています。
 浅見馨作『熟女痴漢電車』で、27日に発売されています。
http://www.amazon.co.jp/%E7%86%9F%E5%A5%B3%E7%97%B4%E6%BC%A2%E9%9B%BB%E8%BB%8A-%E4%BA%8C%E8%A6%8B%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%B5%85%E8%A6%8B-%E9%A6%A8/dp/4576120530/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1335535532&sr=1-1

 こちらもよろしくお願いします。
 ちなみに、霧原も今月同じ二見から「痴漢もの」を出すので、読み比べてみると面白いかもしれません。
 

2012年04月24日(火)

感涙

 発売中の「特選小説」6月号に霧原の連載『輪廻の春』第2回「夜明け前」が掲載されています。と書いてる最中にいきなり停電……あっ、点いた。
 これまでにない形の連載なので、読者にどう受けとめられるのか不安でもあったのですが、「読者サロン」に寄せられたハガキの暖かい声にほっとすると同時に、ファンの期待を裏切らないようにしようと決意を新たにしましたね。
 第2回を読んだ人が一様に口にするのは「後半に出てくる暁子がとくにいい」。
 はい、霧原もそう思っています。最初は出すつもりはなかったのですが、書き始めたら、暁子が勝手に動き出しましたね、私を書いてって。
 まれな体験でした。
 特選のこの号には、神崎京介氏、岩井志麻子氏の作品のほか「睦月影郎と3人の美女作家」の座談会あり、若手の有望株・葉月奏太氏の作品ありで、充実していますよ。「特選小説」も安泰というところでしょうか。

 話は変わって、ついさっき、うかみ綾乃さんのケータイ小説『秘め音〜よがりの媚蜜』の最終回をダウンロードして読んだのですが……ひさしぶりに泣きましたね。
 途中で「うっ」と嗚咽しかけてこらえたんだけど、ラストでは涙が止まらなくなって。まだ、俺もこんなに泣けるんだって、泣ける自分が愛しくなって(笑)。
 姉と弟の愛の物語なんだけど、悪役二人が効いていて、ヒロインが穢される濡れ場もエロイし、総体としては至上の愛の物語になっている。
 さすが、団鬼六賞大賞作家としか言いようがない。

 仕事は二見のゲラチェックを終えて、新連載の「日刊ゲンダイ」の1週目を書いているところ。明日からまた双葉の書き下ろし。
 

2012年04月20日(金)

憧れの湘南

 近くの桜もようやく満開。春爛漫に咲き誇っている。この季節になると、気持ちがゆるむというか、酔いしれたくなりますね。

 先日は睦月堂で開催されている「タイタニックグッズとみーやのイラスト展」にお邪魔させてもらった。みーやさんのイラストや貴重なタイタニックグッズが展示されていて、みーやさんの人柄もあり、なごむ空間でした。
 仕事の合間におりてきた睦月影郎氏と楽しく歓談。その後、うかみ綾乃さん、深志美由紀さんらと語らう。行きも帰りも江ノ電で。
 江ノ電って、気持ちがなごみますね。
 湘南は独特の空気感があっていい。
 将来はこのへんに移って……というのが、ここ10年来の夢。

 その前に、東京に仕事場を構えて、という計画もあるのですが、忙しくて部屋を見ることもできない。
 
 仕事は双葉の書き下ろしにかかっている。

 

2012年04月13日(金)

告白

 東京では桜が満開で、もう散りかけているらしいが、こちらはまだ5分咲きといったところ。やはり、こっちは寒いんだな。
 昨日は、冬眠から覚めて餌を摂りはじめた亀吉を、水槽から出して散歩させる。りゅうは以前は吠えついたりしていたが、今は「また君か。勝手に散歩して」と懐いたというか、馴れたというか。
 散歩すると、白に黄色い嘴を持ったスイセンが咲いている。
 スイセンといえば、ナルキッソス。そういえば、20代の頃、ある高名な女装の館が発行する女装専門誌に『ナルキッソスの末裔』という女装小説を連載していたな。美しい女装者って、男女の性別を超えた超絶の美を体現していると思う。
 実際は女装はしないので、カミングアウトではありません。念のために.
そういえば、一度だけしたことがある。小説を書く条件として、一度女装させてって女装の館に頼み込んだ。
 好きな従兄妹がいて、その彼女にそっくりだったので、ああ、なるほどと思った。つまり、ナルシスなんですね。

 何を書いてるんだろう。
 仕事は、難渋。今からこれでは、この先、どうなっちゃうんだろう。
 明らかに遅れているのに、それに動じない自分が怖い。
 

2012年04月03日(火)

お別れパーティ

『週刊大衆』の連載「ぬぷぬぷ添乗員」でお世話になり、麻雀で同じ卓を何度も囲んだ編集さんが定年退職なさることになり、昨夜はそのお別れパーティ。
 暖かいパーティでした。
 編集者としては型破りのわが道を行き、なおかつこれだけ愛されるって、なかなかできない。男の生き様を勉強しましたね。
 いつもにこにこしてるんだけど、懐が深い。
 麻雀はシビアで、接待麻雀は一切しない方でしたが、考えたら接待麻雀されるより真剣に打ってもらったほうがこちらも楽しめる。

 仕事はもう少し後でと踏んでいた新聞連載を5月から始まることになり、死ぬ気で書かないとこなせない。
 生活パターンを変えて、余分な時間を削らないと。
 
 
 

2012年04月01日(日)

上京

 二日つづけて上京、
 一日目は中野オメガアルゲアで行われた、団鬼六賞作家(大賞・うかみ綾乃 優秀作・沢里裕二)によるトークライブ。面白かったですね。お二人の官能小説に対する姿勢がうかがえて。
 二人の受賞作を早く読みたくなった。
 絵と官能小説の展示もしてあって、霧原の『同窓生の娘』の高橋撰功氏による表紙絵の原画、素晴らしかった。

 昨日は睦月影郎氏の著作400冊突破記念パーティ。盛況でした。3年ほど前に300冊突破パーティに出たような気が。この驚異的ペースはちょっと真似できない。3年後に500冊突破パーティをと仰っていたけど、きっとやり遂げるでしょう。

 書き下ろしは最終章にかかっているものの、明日はまたお世話になった編集さんのお別れパーティ。
 

2012年03月21日(水)

アンソロ『淫惑 』&「特選小説」連載開始

 本日、「特選小説5月号」が発売され、霧原の新連載『輪廻の春』も始まりました。
 或る男の半生記を描くもので、第一回は「青い性」。
 今回は昭和40年代の東京深川を舞台にしています。いきなり、冒頭に「結」らしきものが来て、回想で「序」に戻る形式を採っているので、初回はぜひ読んでいただきたいですね。
 これまで、「特選小説」を手にしたことのない方もぜひ。失望はさせませんよ。

 明日にはアンソロ『淫惑』(竹書房ラブロマンス文庫)が発売されます。
 霧原は50枚の短編「俺の妻を奪え」を書いています。つけた自分でも直截なタイトルだと思うのですが、内容もタイトルどおり。
 二人の編集さんには激賞していただいたのですが、個人的には、あそこであと3行ばかり欲しかったなと、未練を残した作品でもあるのです。
 さて、どうなのでしょう。お確かめください。

 最近は50枚くらいが書きやすい。40枚だとできない展開、もうひと転がしができる。じつは、40枚と50枚は違うんですね。このプラス10枚があるから仕掛けができる。
 これを40枚ですれば窮屈だし、40枚の内容を50枚にすれば間延びする。

 仕事はひたすら、二見の書き下ろし。テーマは「痴漢」ですから、ひさしぶりに卑劣に燃えてます。 

2012年03月13日(火)

『歳の差なんて』発売

『歳の差なんて』(双葉文庫)が発売されます。書店に並ぶのは15日くらい。
 歳の差婚、流行ってますね。
 加藤茶なんて、46歳年下ですから。69歳と23歳とか。
 この時代を現す現象はやはり書かなくてはいけない……そう思って、歳の差恋愛、歳の差婚に焦点を絞りました。
 といっても、作品では25歳差で、カトちゃんには負けてますが。
 
 中年過ぎの男が恋愛とか再婚ということになると、必然的に(どういうことだ?)歳の差恋愛になってしまい、これは不思議なことでもなんでもないんですね。現在の官能小説の主な読者は50代から60代、いや70代までと言われているから、ほとんどが歳の差恋愛になるのではないでしょうか。よほどの熟女好きでないかぎり。
『歳の差なんて』は中年男の夢を書いたつもり。でも、一筋縄ではいかないところに醍醐味があり、頂点から落ちていくジェットコースター感覚を愉しんでいただければ。

 最近は「起承転結」の「転」こそが小説の醍醐味であると思うことが多い。今回のは「転」が早めに来て、「結」に至るまでがたぶんいらいらすると思うけど、それもまた手法なので。

 全然関係ないですが、本棚の整理であまった本、「ツタヤ」で数千円になりました。
 ちなみに文庫一冊50円で引き取ってくれる。同じ本は一冊しかダメなので、ちょっと困りましたが。
 

  

2012年03月11日(日)

まだこれから

そろそろ春だと思っていたのに、今、窓の外はうっすらと雪化粧……どうなってるんだ。そういえば、桜の花に雪が積もっていたときがあった。

 数日前の誕生日も青色申告のデータ整理をして過ごす。これで限りなく大台に近づいた。来年の誕生日はどんな気持ちで迎えるのだろうか?
 自虐的にちょっと楽しみでもある。
 
 青色申告を終えて、また書き下ろしに入っている。
 今年はこれからもずっと月一で書き下ろしがつづく。
 仕事があることを幸せと思いたい。なくなるときは一気に減るだろうし。
 ひとつひとつに全力を注ぎたい。後悔しないように。
 霧原はまだまだこれからだと思っている。 

2012年03月04日(日)

タイトル

 弥生になり、季節は春に際限なく近づき、春到来とともにスギ花粉なども飛散し、花粉症の人はほんとうに可哀想。この調子で増え続けたら、花粉症の人が5割を超えそう。どうなっちゃうんだろう?

 今月から「特選小説」で始まる連載のタイトルがようやく決まった。
―『輪廻の春』―
 最終回まで読んでいただければ、このタイトルの意味がわかってもらえるでしょう。
 これというタイトルを考えるときは、好きな詩集を開くのだけれど、今回はボードレールの『悪の華』を読んでて思いついた。「輪廻」なんて言葉ひとつも出てこないんだけど、「贖罪」とかばっかりで(笑)。
 藤堂志津子の『熟れてゆく夏』って、いいタイトルだなと思っていて、『熟れてゆく春』というのも考えたのだけれど。春が熟れても夏になるだけだし(笑)。
 でも、一冊の本になるときはきっともっと官能色の濃いタイトルに変えられるでしょうね。

 タイトルはほんとうに難しい。どんなに素晴らしい内容でもタイトルがピンとこなければ、売り上げがあがらないというケースもある。「人妻」というキーワードが入れば売り上げがあがると言われてきたけど、今はどうなんだろう。

 ちなみに今月上旬に双葉社から出る書き下ろしのタイトルは、編集さんにつけてもらったんだけど―『歳の差なんて』。『年の差なんて』のほうが良いのではという声もあったけれど、音の響きとしてはいいし、シンプルでなおかつ内容を端的に表していて、いいタイトルだと思うんだけど、どうでしょうか。